傷んだ衣類を元通り蘇らせるスゴ腕かけつぎ職人の松本さんに密着。1件目の依頼は、グレーと黒の糸が交差している千鳥格子のパンツ。松本さんは同じ色の共糸を見つけるため裾部分に目をつけた。かけつぎは、まず仕上がりに影響のない裾などの部分から共糸を取る。修復部分に共糸ではなく目立つ白い糸を縫い付け、白い糸を輪っかにして共糸を引っ掛けると共糸が真っ直ぐ入った。この工程を繰り返し、1本ずつ丁寧に縫い付けていった。松本さんは18歳で名古屋のかけつぎ店に弟子入りして修業を積み、21歳で独立。以来65年、手を抜かない仕事が信頼を集め、今では全国から依頼が殺到するかけつぎ職人になった。15分で緯糸の編み直しが終わり、緯糸を上から押さえたり下に潜らせたりして経糸を通していった。作業開始40分でポケット横にあいた穴が修復され、千鳥格子も再現されていた。
