本屋大賞にもノミネートされた「君のクイズ」。物語の内容は生放送のテレビ番組「Q-1グランプリ」の決勝戦を舞台にまだ問題文が読まれぬうちに解答しする「0文字回答」で優勝を果たすという不可解な事態が発生。一体なぜ彼は正解できたのか。そしてこのストーリーの発想の源を小川哲さんに教えてもらった。まずは競技クイズというものに注目するきっかけがあり、元々スポーツ小説を書きたかったとのこと。小川さんは「スポーツは身体の動きなので、小説で表現するとなるとつまらないしスポーツの面白い描写が書けない。そこでクイズをスポーツとして見た場合、その時起こっている現象を文章化しやすいのでコンセプトが完成した」などと話した。また小川さんは「ジャンルがニッチじゃないか?そもそも小説として書く意味はあるのかなど問題点を出していく。そこでニッチの部分では”0文字回答”とすることで興味を引かせ、クイズと小説の接点を探っていった」などと話した。更に小川さん本人や読者が0文字回答に対する意味を考えることで生まれていったという。
小説にするにあたって参考にした描写が「江夏の21球」を思い出したことだという。江夏豊がノーアウト満塁のピンチから1球ごとに相手バッターがどういう考えだったかなどの描写を読者に面白く読ませる手法として編み出したとのこと。また物語が成立しなかった場合の保険として0文字回答だけでなく1文字ずつ増やしていく構想もあったという。小川さんの考える小説の定義として「怒っている現象を言葉だけで表現するのが小説の特徴で、表現だけで言葉以上のものを伝えなければいけない」などと話した。また加藤シゲアキさんも小川哲さんも答えを決めてから書き出すことが多いという。
小説にするにあたって参考にした描写が「江夏の21球」を思い出したことだという。江夏豊がノーアウト満塁のピンチから1球ごとに相手バッターがどういう考えだったかなどの描写を読者に面白く読ませる手法として編み出したとのこと。また物語が成立しなかった場合の保険として0文字回答だけでなく1文字ずつ増やしていく構想もあったという。小川さんの考える小説の定義として「怒っている現象を言葉だけで表現するのが小説の特徴で、表現だけで言葉以上のものを伝えなければいけない」などと話した。また加藤シゲアキさんも小川哲さんも答えを決めてから書き出すことが多いという。