日中国交正常化当時の、田中角栄元総理の肉声音源が見つかった。1972年7月に第64代内閣総理大臣に就任した田中角栄元総理はまず日中国交正常化に取り組んだが、歴史認識や尖閣諸島など今も残る日中関係の論点が山積し、交渉は難航を極めた。交渉記録は長年極秘と秘密指定されてきたが、今回両首脳の肉声音源が見つかった。当時の周恩来首相は国交正常化を優先して尖閣諸島問題を棚上げするとの主張を口にしていた。一方その後の交渉を厳しいものとした戦争責任をめぐる田中総理の発言も残されていた。その後4度に渡る首脳会談を経て日中国交正常化が実現した。田中氏が亡くなってきょうで30年、国民に寄り添う政治が求められる。