- 出演者
- 井ノ原快彦 中原みなみ
オープニング映像。
世界のレストラン数ランキングいに輝く東京。江戸っ子の好奇心や探究心が多くの食文化を育んだ。今夜は東京の様々な色の歴史探訪。
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- 東京都東都名所高輪廿六夜待遊興之図
東京 元祖の味がある街 BEST10。10位は「神田」。明治から昭和初期にかけ神田には多くの中国人留学生がやってきた。そのうちの1人が周恩来。小川町の「漢陽楼」は若き周恩来が通った店だ。彼の好物だったのは肉団子のスープ。中国人留学生がたくさんいた神田には中華料理の店も増えていったが、最古参は明治中期に中華店を始めた「揚子江菜館」。女性革命家・秋瑾も通った。ここが元祖の味は「冷やし中華」。蕎麦好きだった揚子江菜館2代目が冷やし中華を完成させた。富士山の四季を表現した。
東京 元祖の味がある街 BEST10。9位は「自由が丘」。自由が丘はスイーツの街。戦後、自由が丘にやってきた洋菓子店「モンブラン」。ここが元祖の味は「モンブラン」。黄色いマロンクリームを絞った日本スタイルのモンブランはここが元祖。登山好きの創業者がヨーロッパアルプスの最高峰モンブランに感動し、麓の町・シャモニーの市長たちに名前を使う許可を取り「モンブラン」を開店させた。ヨーロッパにも栗のクリームを絞ったデザートなどがあったが、日本人好みにするため栗の甘露煮を使った。
東京 元祖の味がある街 BEST10。8位は「渋谷」。「壁の穴 渋谷本店」が元祖の味は「和風スパゲッティ」。研究を重ねて日本人好みのものが次々と誕生した。イタリア帰りのNHK交響楽団のホルン奏者に渡されたキャビアを使ってスパゲッティを作った。キャビアは高級すぎて使えないので、その代わりと思いついたのがたらこだった。
東京 元祖の味がある街 BEST10。8位は「渋谷」。「CURRY SHOP いんでいら」が元祖の味は「えびめし」。エビとライスを黒いソースで炒めたえびめしは岡山で人気のB級グルメ。「いんでいら」で働いていた人が岡山に帰ってえびめし屋を開いたという。
東京 元祖の味がある街 BEST10。7位は「森下」。「カトレア」が元祖の味は「カレーパン」。大正の終わりから昭和の初めにかけての洋食ブームで人気だったカレーとカツレツのいいところをミックスしてできたのがカレーパンだという。水分の多いカレーをパン生地の中に入れると焼くのが難しかったため、揚げることで成功した。片手で食べられるカレーパンが船乗りの間で大人気となった。
東京 元祖の味がある街 BEST10。6位は「新宿」。明治末期から昭和初期にかけ、文化・芸術を支援した中村屋に多くの芸術家が集まった。そんな中、インド人革命家のラス・ビハリ・ボースを匿ったことが縁で中村屋で日本初のインドカリーが誕生した。昭和2年、田辺茂一が紀伊國屋書店を創業、こちらも文化人のサロンとなった。昭和21年、名曲喫茶「風月堂」がオープン。若者文化の聖地となった。新宿中村屋ビル地下1階にある「スイーツ&デリカ Bonna」が元祖の味は「クリームパン」。中村屋はそもそも、明治34年にパン屋として創業した。創業者の相馬愛蔵・国光夫妻がシュークリームを食べて、クリームをパンの中に入れて発売した。
東京 元祖の味がある街 BEST10。5位は「赤坂」。「西洋御料理 東洋軒」は伊藤博文らの勧めで洋食店を開いた。昭和11年の国会議事堂の竣工式では東洋軒が料理を担当した。ここが元祖の味は「クリームコロッケ」。大正10年に赤坂離宮で開かれた午餐会の料理を東洋軒が担当。その時、フランスから輸入したフォアグラのクロケットを提供した。それを来賓が喜んだのを見て、当時のシェフが日本独自のクリームコロッケを開発したと言われている。一方、「赤坂四川飯店」が元祖の味は「担々麺」。本場・四川省の担々麺は汁がない。日本人は汁気の中にあるものを食べるのが好きという発想から陳建民の妻が「スープがあったほうがいい」と提案して今の担々麺ができたという。さらに、エビチリも四川飯店が元祖。創業当時、豆板醤の辛さに慣れていなかったためケチャップを使ってアレンジした。
東京 元祖の味がある街 BEST10。4位は「上野」。「ぽん多本家」が元祖の味は「豚肉のカツレツ」。ぽん多では脂身を最大限に削ぎ落とし赤身だけを使うのが伝統。「酒悦」が元祖の味は「福神漬」。寛永寺発祥説など起源には諸説ある。長期保存できる福神漬の缶詰は戦地でお米のおかずとして重宝された。さらに大正時代、海外航路船の食事だ福神漬の転機となる。インドの調味料・チャツネの変わりに福神漬をカレーに。
東京 元祖の味がある街 BEST10。3位は「浅草」。中華丼の元祖と言われるのが浅草にあった「来々軒」。和菓子の「舟和」では当時高級品だった煉羊羹の代わりに庶民でも手が届く「芋ようかん」を考案した。あわぜんざいの元祖と言われるのが「梅園」。「金太楼鮨」が元祖の味は「ねぎとろ」。余ったマグロのたたきでまかない用の手巻き寿司を作っていたところ、ねぎを入れてみたという。
東京 元祖の味がある街 BEST10。2位は「銀座」。明治35年創業の「資生堂パーラー」では日本初と言われるアイスクリームソーダが誕生した。明治27年創業の「銀座千疋屋」のフルーツパーラーで大正12年に提供されたのが元祖フルーツポンチ。明治2年から続く「銀座木村家」はあんぱんの元祖。ジャムパンも元祖。三笠会の「イタリアンバル・ラ・ヴィオラ」が元祖の味は「鶏の唐揚げ」。「煉瓦亭」が元祖の味は「エビフライ」「メンチカツ」「カキフライ」。生パン粉を開発した。千切りキャベツも元祖だという。オムライスも煉瓦亭が元祖と言われている。
東京 元祖の味がある街 BEST10。1位は「日本橋」。「山本海苔店」は日本初ののドライブスルーを作った。味附海苔も山本海苔店が元祖。「にんべん」は鰹節のフレッシュパックを発売した。さらに、親子丼の元祖として知られる「玉ひで」など元祖の味がたくさんある。「吉野鮨本店」が元祖の味が「マグロのトロ」。昔はほとんど捨てられていたトロを2代目の時、初めて握りとして提供した。「日本橋三越本店」が元祖の味が「お子様ランチ」。
出没!アド街ック天国の次回予告。