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「ナショナルトレーニングセンター」 のテレビ露出情報

8月、近藤はこの日キッズスクールの指導を行っていた。コーチとして週に1回20人の子どもたちに教えている。フラッグフットボールは6700もの小学校の授業に取り入れられる、子どもたちに人気のスポーツ。全国各地に続々とキッズスクールが誕生している。近藤は日本でただ一人のフラッグフットボールのプロ選手。大学4年生の時に日本代表に初選出され、卒業後は代表活動を優先し地元大阪から上京。チームを立ち上げ、平日は社会人として働き、土日は練習漬けの日々を過ごし、そんな時フラッグフットボールがオリンピックの追加競技に。今年4月に近藤の熱意にひかれた企業とプロ契約を締結。働いていた仕事をやめてアスリートの道へ。フラッグフットボールが日本に伝わったのは1990年代後半。アメリカのフットボールから派生した男女問わず楽しめるスポーツとして楽しめるとアメフト経験者を中心に広まった。特徴は腰につけた2本のフラッグ。タックルの代わりにフラッグを取り、攻撃の進行を止める。近藤には取られないコツがあるという。相手の手が見えたら腰を切る。長年の感覚で繊細なテクニックを身につけた。
試合時間前半・後半20分で5対5の攻守交代で行う。攻撃が目指すのは相手チームのエンドゾーン。攻撃は4回で司令塔のクオーターバッグQBを中心にパスやランで陣地を進める。ハーフラインを超えるとさらに4回の攻撃。フィールドに立つのはパスを握るQBと四人のワイドレシーバー。エンドゾーンにまで繋げられたらタッチダウン。大行の合宿は月2回の5日間。専用のコートがないために練習場所を渡り歩く。その選手の経歴や職業はさまざま。樋口さんは教師だという。練習中に近藤たちレシーバーは、頻繁にQBと作戦会議を行う。見ているのはチーム独自の一つ一つのプレーについて。機密情報だという。プレーブックには攻撃4人の走るルートが絵で書かれているという。それぞれの歩数とタイミングまで記載されている。奥に向かって走る3人のレシーバー。そこにひきつけられる守備陣。そこに手前のエリアに走り込んだ赤の選手がフリーになり、QBは即座に判断しパスをした。小柄な日本は海外の2倍の80種類のプレーで世界に挑む。その豊富な戦術で、日本を世界3位に押し上げた。限られたわずかな合宿期間の中で技を磨いていく。
近藤の自宅を訪ねた。小学生の時にフラッグフットボールを始め、国際大会で初めて手にしたメダル。専属の管理栄養士はおらず食事も自分で徹底する。この日のメインはぶり大根とサラダ。2年前に結婚したが、夫は会社員をしながら社会人チームに所属し、プレイヤーとコーチを兼任している。メモには心の悩みもあり、日本でまだマイナーなスポーツで悩みながら続けていたという。そんな時オリンピックのチャンスが巡ってきた。ロス五輪の前哨戦のワールドゲームズが控える中でこの日は体格の良い海外選手を想定し社会人男子チームと対戦。今年から近藤も守備に本格的に挑戦し、持ち前のスピードをいかし、攻守どちらも出来るエースを目指している。ほとんど交代無しで40分以上走り続け、足は悲鳴を上げた。気温36度の猛暑日で男子のスピードに追いつこうと芝生に足をとられ両足が痙攣した。男子と互角に渡りあえないと世界には通用しない。ワールドゲームズが開幕し、世界トップレベルのチームと開催国の中国が出場。初戦は2位のメキシコと対戦した日本代表。守備も攻撃も絶好調の近藤。しかしメキシコのタッチダウンが次々に決まり、点差は広がっていく。結果、日本はメキシコに17点差で惨敗。さらには下位の国にも点差で敗れた。勝負どころで点を決められて守備の課題が浮き彫りになった。日本リードで迎えたカナダ戦で、残り2秒という時に、カナダのタッチダウンが決まった。近藤は反応が遅れて手のひら一つ分ボールに届かなかった。各国がレベルアップしていた今大会。ほんの僅かな差が勝敗をわけた。
勝てるはずだった試合。磨き続けた戦術以上に世界と差が開いたのは試合に挑む気持ちの強さだった。さらに、アジア・オセアニア大陸選手権2025にむけ監督からキャプテンを一人ではなく複数人で行う新体制で臨むことに。ワールドゲームズから日本の再スタート。選手一人一人の体力や技術を位置から磨くことにした。世界で勝つためには守備が課題と痛感した近藤は、夫にアドバイスを求めた。自身の守るゾーンはエンドゾーンの後ろ半分すべて。理想のポジションにいれば対応できたという。また近藤は、レシーバーから目線をそらし、ほんの一瞬だけQBを見てしまっていたが、見なければボールは届くようになるという。
早速夫婦で特訓場所へ。到着したのは自宅近くの河川敷で、夫のワンツーマン指導が開始し、守備の基礎の最初の位置取りなど徹底的に見直した。近藤の両親は、元アメフト選手の夫の影響でフラッグフットボールを始めた妻。その時2歳だった近藤は、家族でよく河川敷に通っていた。レシーバーとして活躍する母をそばでずっと見続けていたという。あこがれの選手でもある母の番号をは近藤の番号でもある。アジア・オセアニア大陸まで一ヶ月。この日は関東在住の代表メンバーとの練習。この期間、猛特訓してきた守備の成果はを発揮した。夫からのアドバイスのレシーバーから目を離さないを実行した。アジア・オセアニア大陸選手権では合計13チームでオリンピックにつながる世界選手権をかけて争う。全体3位に入ることが切符の条件。会場では驚く光景に、日本にはないフラッグフットボールの専用コートがあった。中国の本気度がうかがえる。
初戦日本は中国と対戦。エンドゾーンまで15ヤード。プレーブックから選択したのはパスプレー。試合開始8分。日本が優勢のまま進んだ。3人のレシーバーが右に回り込み、中国の陣形を崩し、近藤の先にスペースが生まれる。QBと近藤の呼吸はぴったり。日本の守備では夫の強化した成果を発揮し、フラッグを獲得。日本は初戦を突破した。その後日本は勝ち進み5戦全勝。アジア決勝戦は中国と再び対戦することに。アジア決勝戦がスタート。試合開始2分で近藤のタッチダウンが決まった。一方中国も負けてはおらず、段々と中国の選手に戦術を読まれ、得点差をつけられない。後半戦には、勢いに乗る中国は後半開始3分には中国のタッチダウンが決まった。近藤へのパスを中心に攻撃を組み立ててきた日本は、マークの厳しい近藤にかわり、パスの出しどころをレシーバーに切り替えた。しかしQBのパスにボールが頭に直撃した日本。攻撃の主要選手をかき、崩れていった。
試合終了まで後1分だったが、中国のタッチダウンが決まり、逆転された。世界選手権をかけた最後のチャンスで日本はサモアと対戦。 日本は3位で世界選手権の切符を獲得した。
住所: 東京都北区西が丘3-15-1
URL: http://www.ntc.naash.go.jp/

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