マツダの2024年4−9月決算発表では、前年と比べ売上高2兆3939億円で増収、純利益353億円で減益だった。米国での販売台数は21万台以上で1年前と比べて16%近く増えた。ただ、およそ8割は、メキシコや日本などから米国へ輸出していてトランプ氏が掲げる追加関税のリスクにさらされる。マツダ・毛籠勝弘社長は「情報収集して対応策を考えていく」とコメント。味の素は米国で製造販売する冷凍ギョーザなどの売り上げは全体の3割近くに上る。ただ、その原材料の輸入には関税が課されるため味の素・藤江太郎社長は「1か国や1社だけでなく複数購買にするなどしっかりやり続ける」とコメント。関税以外でもトランプ氏の影響を受ける可能性があるのが米国の鉄鋼大手USスチールの買収を目指す日本製鉄。USスチールの買収をめぐってはトランプ氏が繰り返し買収を阻止すると公言してきた。買収については現在、対米外国投資委員会が12月までに判断する予定。日本製鉄・森高弘副会長兼副社長は「本件はトランプ氏の方針に極めて近い内容」とコメント。