NPT=核拡散防止条約の再検討会議に向けた準備委員会の議長が来日し、今日、被爆者らと面会した。NPTの再検討会議は再来年に開かれる予定で、それに向けた3回目の準備委員会が来年4月から5月にかけて米国で行われる予定。今日は準備委員会の議長を務めるガーナのハロルド・アジュマン氏が、今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会のメンバーなどと外務省で面会した。NPTをめぐっては、一昨年の再検討会議で最終文書を採択できず、今年夏に開かれた2回目の準備委員会でも、各国の立場の違いが改めて明らかになっている。日本被団協・和田征子事務局次長は「NPT発効から50年余り、見える成果が得られていないという思いがあったが、議長とお会いして強力に発言してくれるのではという印象を持ったので、私たちも頑張っていきたい」と話していた。