猛烈な暑さが続く東京。品川区のとある施設に続々と入っていくのは年金を受給している人たち。ここは熱中症対策として区が今年から開放している冷房の効いた無料の休憩所。麦茶も無料。電気代を節約するために来る人も多いという。先週木曜日、ATMの前で出会ったのは年金支給日に記帳に訪れた女性。1か月の年金は8万円ほどで、残る生活費はわずかだという。多く聞かれたのは、「電気代で年金生活がより厳しくなっている」との声。工夫を凝らして電気代を削ろうとする人たちもいる。冷房が効いた商業施設で一日過ごすという。節約のためにあえて毎日外出しているという男性はクーラーが効いているバスと電車に乗ってると話す。長坂さん(85)は、都内のマンションに一人で暮らしてる。こまめな水分補給のほかに、今年は熱中症対策としてエアコンを使用することに。ただ、エアコンを使用することで生活はぎりぎりになったそう。ひとつきの年金はおよそ13万円。そのほとんどが家賃や食費などの生活費でなくなっていたという。ことしの電気代は去年の1.3倍に。そのため夜は扇風機と保冷剤をタオルで巻いて寝ている。