昨日午前7時すぎに東京・品川区で撮影された写真では道路と歩道との間に10cm以上の段差が出来ている。品川区の職員が発見したとする現場は、JR大崎駅から600mほど離れた線路沿いの交差点だった。段差は最大13cmに及んでいるという。現場近くの地下80m付近でJR東海がリニア中央新幹線のトンネル採掘工事を進めていたことがわかった。品川区から連絡を受けたJR東海はすぐに工事を中断した。道路の隆起とリニアのトンネル工事に因果関係があるかを含めて調査を開始した。住民から不安の声もあがる中、品川区の森澤区長は、原因がわかるまで工事を再開しないよう求める緊急の申し入れを行った。イット!の取材に応じた森澤区長は、原因究明中ではあるが、区民の安全安心を脅かす事象として重く受け止めていると話した。品川区では段差を埋める応急措置を行ったが、一部で段差が残ることから現在も立ち入りを規制。隆起した道路の側の地下で行われていたのはシールドマシンとよばれる掘削機を使ったトンネル工事だった。JR東海によると当時掘削機の先端は隆起が起きていた現場から約5m手前の地点を掘っていたとしている。
