東京練馬区で立ち退きが進まず開通していない道路がある。それが200基あまりの墓。道路の状態を上空から確認すると、開通している道路は交差点までで、その先は道路整備は終了しているが車が通行できない区間が続いている。更に進むと密集した墓によって道路が途切れ、墓の先も道路整備が終了していて、約1.7km一直線の道路となっていた。この道路は東京千代田区からつながる都市計画道路「放射第7号線」だ。種オライは埼玉県狭山市までつながる予定の幹線道路だ。 問題となっているのは練馬区内の2kmにわたる工事区間。整備が済んだ場所には開通を見越してスーパーやドラッグストアが開店していた。放射第7号線は今から18年前、国の認可を得て用地買収が始まった、開通していない2kmの工事区間で約200軒の家が立ち退いたという。
なぜ道路に墓だけが残ったのか。墓を管理している「善行院」は今から500年以上前に開かれ、周辺住民の菩提寺として先祖代々の墓が立ち並ぶ由緒ある寺。住職に話を聞くと「東京都は道路計画にかかっている墓の部分のみの移転を求めている。全ての墓と本堂を合わせて1つの寺だと考えていて、計画にかかっていない約70基の墓を残して移転できない。代替地も敷地が狭く全ての墓が入り切らない」などとコメントした。東京都側と話を続けているが平行線だという。1962年に道路計画が決定したが、その理由は”城北方面の交通の円滑を計るため”だとしているが、500年以上ある寺の敷地内を横切る理由は不明だった。東京都になぜ早くから準備や交渉を行わなかったのかについて取材したところ、明確な回答は得られなかった。今後は部分的な開通も考えているという。
なぜ道路に墓だけが残ったのか。墓を管理している「善行院」は今から500年以上前に開かれ、周辺住民の菩提寺として先祖代々の墓が立ち並ぶ由緒ある寺。住職に話を聞くと「東京都は道路計画にかかっている墓の部分のみの移転を求めている。全ての墓と本堂を合わせて1つの寺だと考えていて、計画にかかっていない約70基の墓を残して移転できない。代替地も敷地が狭く全ての墓が入り切らない」などとコメントした。東京都側と話を続けているが平行線だという。1962年に道路計画が決定したが、その理由は”城北方面の交通の円滑を計るため”だとしているが、500年以上ある寺の敷地内を横切る理由は不明だった。東京都になぜ早くから準備や交渉を行わなかったのかについて取材したところ、明確な回答は得られなかった。今後は部分的な開通も考えているという。