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「四方柾」 のテレビ露出情報

京都市下京区の田中家は約130年前に建てられ、かつては酒や醤油を扱う商家で東本願寺を支える檀家であった。建物には幕末の大化からの復興に協力したお礼にと、現在は伐採が禁止されている屋久杉や栂の四方柾など、東本願寺から贈られた銘木が使われている。当主の田中尭さんはこの家を今の姿のまま将来に残したいと考えており、古材文化の会に協力を求めた。古民家や町家が取り壊され貴重な木材が廃棄されている状況を変えたいと約30年前に活動を始めた団体である。雨漏りや害虫などによる被害がないか調べ、対策を協議する。会の活動は様々な職業からなるボランティアによって支えられている。町家を多くの人に開かれた場にしたいと、会の提案で大学生の交流や学びの場として利用する取り組みも始まった。京都市立芸術大学ではここでの体験を基に作品を制作し、展示会を開催した。
田中家の母屋に寄り添う小さな家は、110年前に建てられた貸家である。当主の理解のもと全面改修が行われ、今はカフェとして利用されている。カフェの店主は古材文化の会の紹介でこの家に出会った。店主のお気に入りは床板で、町家の解体現場をめぐり譲り受けた幅の狭い古材の床である。昔の建築では板の固定に接着剤を使用しないため、取り外して再利用することも可能。お茶を運ぶ時のトレーも改修で使われなくなった天井板や雨戸を再利用している。

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