ビデオテープは、テープの劣化に加え再生機器の製造や保守サービスの終了により、録画した映像が見られなくなる危機に直面している。文化遺産の保護を行っている国際機関ユネスコなどが「磁気のオーディオやビデオテープはすでに時代遅れ。2025年ごろにはおそらく再生できなくなるだろう」という警告を発している。マグネティック・テープ・アラート。いわゆる磁気テープの2025年問題とは、約20年と言われる磁気テープの劣化に加え、再生機器の生産・修理などのサービスの終了のより、映像や音声が再生できなくなる可能性があるという問題。東京・台東区の会社は依頼を受けビデオテープをDVDなどにダビングするデジタル化サービスを行っている。本格的な家庭用ビデオが登場したのは1970年代の中頃。80年代半ばにはVHSが事実上の標準規格に。90年代後半にはDVDにとって代わられ、2016年、VHSデッキの生産が終了。影響は家庭だけでなく、記録と記憶を伝える施設にも。三重県四日市市の四日市市立博物館の地下室で作業を続けているのは学芸員の森拓也さん。中古のビデオデッキなどを集めて修理し、館内に保存してあるビデオテープの貴重な映像をデジタル化している。未来に残すべき文化や教訓も失われてしまうかもしれない。東京都千代田区にある絶滅メディア博物館には「紙と石以外のメディアは全て絶滅する」というメッセージが掲げられている。館内にはカセットテープをはじめ、歴代のビデオカメラやテープなど、かつて活躍したメディアが展示されている。
住所: 三重県四日市市安島1-3-16
URL: http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/
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