2025年8月16日放送 11:55 - 13:30 日本テレビ

サタデーLIVE ニュース ジグザグ
▽速報考論 米露首脳会談 停戦は?

出演者
林マオ 小澤征悦 橋本雅之 高岡達之 足立夏保 吉積夏帆 
今週の注目ニュース6選
月曜 お盆休み直撃熊本大雨被害

月曜日。お盆休みを直撃。熊本県各地に大雨特別警報。熊本では重大な災害が起きる恐れがあるとして7つの市と町に一時、大雨特別警報が出された。被害は繁華街にも。下通アーケードでは約100mにわたって冠水。美里町では約100か所で土砂崩れが発生。九州では少なくとも6人の死亡が確認されている。

火曜 日航機墜落事故から40年

火曜日。日航機墜落事故から40年、遺族ら慰霊登山。1985年8月12日、日本航空123便が墜落し、520人が死亡した事故。火曜日、遺族ら283人が墜落現場の御巣鷹の尾根に登る慰霊登山に参加。慰霊の園(群馬・上野村)では事故発生時刻の午後6時56分に黙とうが捧げられた。日本航空・鳥取社長は「40年だからではなく、何年たっても安全が大前提だと胸に刻み、安全運航に努めていきたい」と空の安全を誓った。

水曜”チラ見せ”に市長反論「19.2秒」

水曜日。“卒業証書チラ見せ”伊東市長が反論「19.2秒」。学歴詐称疑惑をめぐり、静岡・伊東市・田久保真紀市長が市議会の百条委員会に初めて証人として出席。市長をめぐっては東洋大学を卒業していた学歴が除籍だったことが判明している。田久保市長は卒業証書をどこで入手したのか記憶はないとした。議長らにチラ見せしたという卒業証書とされる文書について「手で提示をして約19.2秒ほど見ていただいた」とはっきりと反論。市長から卒業していないと聞いたとする知人の証言については「何の根拠もなく事実ではない」と反論。

水曜 好調!大谷選手4戦連続弾

水曜日。4試合連続ホームラン。大谷キング争い単独トップ。エンゼルスvsドジャース。ドジャース・大谷翔平が4試合連続の43号ホームランでリーグ単独トップ。

木曜 万博で一夜…帰宅困難約3万人

木曜日。約3万人に影響…万博“帰宅困難トラブル”から一夜明け。約3万人が滞留し、会場で一夜を明かす人も出た大阪・関西万博。オープンは通常より30分遅れの午前9時30分になるなど各所で影響が出た。原因は万博会場につながる唯一の鉄道路線の大阪メトロ中央線で送電線の不具合により一時、全線で運転を見合わせたため。最寄りの夢洲駅は入場規制が行われ、帰宅困難となった来場者は臨時で開放されたパビリオンなどで一夜を過ごすことに。 消防によると未就学児を含む男女36人が熱中症や気分不良などを訴え、救急搬送された。

金曜 終戦80年 全国戦没者追悼式

金曜日。終戦から80年、天皇陛下「戦中・戦後の苦難を…」。節目となる今年の全国戦没者追悼式には戦没者の遺族3358人が参列。正午には黙とうが捧げられた。天皇陛下のお言葉には「戦中、戦後の苦難を今後とも語り継ぐ」という文言が加えられた。戦争の経験を継承していく重要性が増している。

NEWS
コメンテーターの紹介

コメンテーターの社会起業家・石山アンジュ、読売新聞特別編集委員・橋本五郎、ガクテンソク/芸人・奥田修二を紹介。

最新 4年ぶり米露首脳会談 現地は今

日本時間のきょう未明、トランプ大統領とプーチン大統領が4年ぶりに直接会談した。会談の舞台となったアメリカ・アラスカ州アンカレジから中継。ロシアによるウクライナ侵攻後、初めてとなる対面での首脳会談は米軍基地の中で行われた。世界中のメディアが集まり、一挙手一投足を速報で伝えた。会談は2時間45分に及び、会談の冒頭はトランプ大統領らしい派手な演出で幕を開けた。もともとは1対1で開かれるはずだったが、直前に急遽、3対3に変更された。会談後の会見も異例の展開となった。

警戒 クマに襲われ…登山客の男性死亡

登山客がクマに襲われて死亡。被害は農作物にも。

北海道江差町の畑に現れた体長約1.5mのクマ。江差町では農作物の被害が相次いでいて、隣町の厚沢部町でもコメが食い荒らされた。斜里町にある羅臼岳の登山道ではおととい、友人と下山中の20代男性がクマに襲われた。きのうの捜索で遺体が見つかり、身元はクマに襲われた後、行方がわからなくなっていた都内在住の会社員の男性と判明。現場付近では親子のクマ3頭をハンター駆除。男性を襲ったクマかは不明で、道総研がDNA分析を行う。羅臼岳のある知床が2005年の世界自然遺産登録以降、登山客がヒグマに襲われる被害は起きていなかった。NPO法人南知床ヒグマ情報センター・藤本靖前理事長は「車の中から何か物を与えたりしたことで人間がいると何かくれるという判断をした可能性もなきにしもあら」と電話コメント。目撃の多いクマの大きさから考えられる原因は親から離れてすぐのクマが多く、人のそばに来てしまったという可能性が大いにある。

警戒 クマに襲われ…登山客の男性死亡 北海道 知床・羅臼岳

羅臼岳のある知床が2005年の世界自然遺産登録以降、登山客がヒグマに襲われる被害は起きていなかった。

中継 米露首脳会談が終了 最新情報

トランプ大統領とプーチン大統領の米露首脳会談の舞台となったアメリカ・アラスカ州アンカレジから中継。ロシアによる侵攻後、初めてとなる対面での首脳会談は米軍基地の中で行われた。世界中のメディアが集まり、一挙手一投足を速報で伝えた。会談は2時間45分に及び、両首脳はそれぞれの専用機でアラスカを後にしている。印象的だったのは両首脳の到着時の派手な演出。滑走路には戦闘機が並べられたほか、レッドカーペットの先に「アラスカ2025」と書かれたステージが用意された。歴史的会談であることをアピールする中、トランプ氏とプーチン氏はほぼ同時にタラップを降り、握手を交わした。アメリカメディアは「殺りくの後にも関わらず、プーチン大統領は笑っている。ウクライナ国民はこの映像を見て心を痛めることになるだろう 」と伝えている。会談について世界から大きな期待が寄せられてたが、進展なく終了したと伝えられている。ニューヨークタイムズはノーベル平和賞を目指しているトランプ大統領を念頭に今回の会談はトランプ氏の目標に向けた新たな一歩になったようには見えないと指摘。CNNに出演したトランプ大統領の元側近は「トランプ氏が負けたわけではないが、プーチン氏は明らかに勝った。トランプ氏が何も得られなかった一方、プーチン氏は追加の制裁を免れ、停戦を迫られることもなかった」としている。NBCはトランプ氏について会談開始時には意気揚々としていたが、会談後は意気消沈しているように見えた。プーチン氏について会談で望んだものをすべて手に入れたように見えると両首脳の対象的な様子を伝えている。現地取材の注目ポイントは首脳会談終了後に行われた共同会見。まず発言したのはプーチン大統領だった。アメリカを訪問した外国の首脳がアメリカの大統領より先に発言するのは極めて異例のこと。共同会見はわずか12分で終了。プーチン大統領は8分半、トランプ大統領は3分20秒ほどで、トランプ大統領は報道陣の質問にも一切答えなかった。

上空では戦闘機が飛び交い、地上では市民らがウクライナの国旗を掲げる中、日本時間午前4時過ぎ、アメリカ・アラスカ州アンカレジの米軍基地に到着。2人はほぼ同時に姿を見せた。互いに歩み寄り、トランプ大統領がプーチン大統領を出迎える形で対面。プーチン大統領は記者の問いかけに聞こえないような仕草をして何も答えなかった。その後、トランプ大統領の専用車に一緒に乗り込み、笑顔で会場に向かった。会談に先立ち、ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「ロシアが始め、何年も長引かせた戦争。ロシアが終わらせなければならない。アメリカがどう出るかにすべてかかっている。ロシアはそれを理解すべきだ」と述べた。午前4時半頃から米露首脳会談開始。当初は1対1の予定だったが、側近らを交えた3対3に変更された。会談の冒頭でも2人は報道陣の質問にほぼ応じることはなく、会談は2時間45分にわたった。

会談の舞台はアメリカ・アラスカ州アンカレジ。都会の快適さと豊かな自然が魅力のアラスカ最大の都市。エルメンドルフ・リチャードソン統合基地は州最大の米軍基地で、アメリカの北極圏における防衛の要。当事者のウクライナ抜きで行われる会談。会談前日、会場近くでは反プーチンデモも開催。人々はみな、3年半にも及ぶ戦闘の終結や一刻も早い平和を望んでいる。午前8時前、会談を終え、共同記者会見に臨んだトランプ大統領とプーチン大統領。ウクライナとの今後の関係性についてプーチン大統領は「誠意ある終わりを実現したい」とウクライナの非軍事化などを繰り返し要求。トランプ大統領は「極めて建設的な話し合いだった。多くの合意をした。NATOや関係各所に連絡を取り、ゼレンスキー大統領にもきょうの内容を説明したい」とコメント。

最新 米露首脳会談「多くの合意をした」

今週、米露首脳会談を前にヨーロッパの首脳らはウクライナ・ゼレンスキー大統領、トランプ大統領とオンライン会合を行っていた。首脳らはウクライナの領土についてゼレンスキー氏抜きでは議論できないなどと訴え、トランプ氏も支持した。イギリス・スターマー首相は停戦に至った場合にはイギリスとフランスが主導する有志連合が軍事計画を実行する用意があると話した。ウクライナ侵攻をめぐってはロシア軍はここ数日、東部ドネツク州で攻勢を強めている。先月、ドネツク州スラビャンスクで撮影されたロシア軍によるドローン攻撃の映像を紹介(撮影:尾崎孝史氏)。ウクライナ在住の写真家・尾崎孝史氏は一時停戦をウクライナ国民は信じていないと話す。背景には4月20日のキリスト教の祭日にプーチン大統領が30時間の一時停戦を宣言したが、守らなかったことがある。尾崎氏は人道支援団体に同行し、ロシア軍が迫るドネツク州のソリャ村にいる病人とその妻をクラマトルスクに搬送する様子を撮影。譲歩の姿勢が見えないロシアを前にトランプ大統領は停戦への道筋をつけられるのか。会談後、トランプ大統領はFOXニュースのインタビューに応じ、ウクライナの領土交換などについても話し合ったと明らかにした。今後の交渉が成立するかはゼレンスキー大統領次第だとし、望まれればプーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談にも関わるだろうと話した。

速報解説 米露首脳会談「多くの合意をした」実際は…?専門家分析

4年ぶりの米露首脳会談について。アメリカ政治に詳しい早稲田大学教授・中林美恵子、国際政治に詳しい慶応義塾大学教授・鶴岡路人の解説。米露首脳会談の後に行われた共同記者会見の内容。会見ではまず、プーチン大統領が話し始め、トランプ大統領について「隣人」と表現。ウクライナに関しては「真の終結を実現したい。継続的な解決策にするため、ウクライナ危機の根本部分を解決しなければならない」と従来の姿勢を示した。トランプ大統領は多くの合意ができたと成果を強調するも、「最も重要なものも今後、合意に至る可能性が高い。NATOやゼレンスキー大統領にもきょうの会談内容を説明したい」と話していた。会見の最後、プーチン大統領はまたすぐに会うことになるだろうとしたうえで「次はモスクワでお会いしましょう」、トランプ大統領は「いろいろありそうだが可能性はあるだろう」と話した。トランプ大統領は会見終了後、FOXにニュースのインタビューで「会談は10段階評価で10。領土交換について話し合いはした。実現しなかった大きな合意については公表したくない」と述べた。今回の会談で停戦合意には至らず、NBCなどアメリカメディアは「具体的な合意なく終了」、アメリカ・NBCは「プーチン大統領の複数の勝利」、イギリス・BBCは「言葉は温かったがアラスカでは進展なし」と報道。

早稲田大学教授・中林美恵子「トランプ大統領の本音はやれやれ、思ったよりしんどいというところではないか。停戦は確約してもらえなかった。プーチン大統領は何ひとつ譲歩していない。今後に希望をつなぐというところ」。慶応義塾大学教授・鶴岡路人「プーチン氏から見ると大したことはなかったのが大きな感想。時間稼ぎに成功し、国際舞台に復帰できたと安堵している。交渉している間は制裁の強化がないだろうというのがロシアの読み」。早稲田大学教授・中林美恵子「本音はロシアと経済協力したいのではないかと思われる」。

米露首脳会談の直前に1対1から3対3に変更された。慶応義塾大学教授・鶴岡路人「1対1は非常に危険だと指摘されてきた。プーチン大統領が一方的にロシアの立場を説明し、一方的に聞いてしまうような形になりかねないとアメリカ国内でも不安視する声があった。ヨーロッパ、ウクライナからすると1対1で丸め込まれるのが一番危険と言われていた。より常識的で、より対等なやりとりができるという意味でプラスだった」。読売新聞特別編集委員・橋本五郎「プーチン大統領は一方的に勝った。ロシアが国際的に自由になっていくための舞台装置が作られた。危険な兆候で、どこかで戻さないと」。社会起業家・石山アンジュ「トランプ大統領とプーチン大統領の距離感が話す国際的なメッセージや秩序がどう変わっていくのかが気になる」。早稲田大学教授・中林美恵子「今回はプーチン氏の目指すところは相当ゲットできた会談だった。プーチン大統領は戦闘をやめる気がないように見える。国際秩序が完全に逆転していく入り口になってしまう危険性もはらんでいる」。

今回の焦点となる停戦交渉。それぞれの国が掲げる停戦条件。ロシア・プーチン大統領はウクライナがドネツク州とルハンシク州を放棄。東部ドネツク州全域からの軍の撤退に合意すれば完全な停戦に応じるとしている。ウクライナとヨーロッパ各国はウクライナ軍が撤退ならロシアも撤退を。NATO加盟の可能性を含め、安全の保証を求めている。アメリカ・トランプ大統領は領土の一部交換案に言及。一方で会談ではプーチン大統領に無条件停戦を迫る意向。アメリカとロシアで検討されている合意案がある。ロシアはクライナ東部のドンバス地方と南部クリミア半島の割譲を求めている。サポリージャ州とヘルソン州のロシアの攻撃を停止するとしている。ロシア軍はウクライナ東部で攻勢を強めていて、ここ数日間、最大10キロ進軍したともいわれている。

プーチン大統領の本気度について。慶応義塾大学教授・鶴岡路人「ウクライナを属国化したい。戦争の目的を変える気がない」。早稲田大学教授・中林美恵子「トランプ大統領はプーチン大統領に心を寄せすぎているところがあるように見える。何らかの経済的なメリットをと考えているはず」。読売新聞特別編集委員・橋本五郎「大国同士の取引に次第になってしまい、ウクライナは置き去りにされている印象を受ける」。慶応義塾大学教授・鶴岡路人「ボールは完全にアメリカ側にある。アメリカが勝手に期限を切って行動せざるを得なくなってきた」。早稲田大学教授・中林美恵子「3者会談は領土のことが中心になり、停戦が重要になる。今回のプーチン大統領を見ているとその様な方向性は見られない。トランプ大統領は制裁の方に行けるのか」。

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