2025年7月5日放送 11:55 - 13:30 日本テレビ

サタデーLIVE ニュース ジグザグ
▽中継トカラ地震▽止まらぬ値上げナゼ

出演者
林マオ 小澤征悦 橋本雅之 高岡達之 足立夏保 吉積夏帆 
NEWS
出没 市街地にクマ…取材班遭遇

市街地に出没するクマ。日曜日、岩手県盛岡市のアパートの住人が見たクマ。岩手県では先週も北上市の高校にクマが侵入。同じ北上市ではきのうクマに襲われたとみられる女性が死亡した。富山県では先月南砺市の整備工場でクマが歩き回るなどして約2時間後に逃げた。福島市内では日曜から福島駅にも近い川沿いで連日のように出没。福島市は危機管理対策本部を設置。市では過去5年の平均に比べことし4~6月の目撃件数が2倍以上となっている(福島市危機管理対策本部会議資料より)。おととい中学生らがクマを発見し、通報。市の担当者が猟友会とともに現場へ。クマは学校の裏手にある桃畑近くの茂みへ。専門家によるとこの時期のクマはトウモロコシやスイカを狙って人里に来る他、親離れした若いクマが生活場所を求めて歩き回ったり、繁殖期であるいま、オスがメスを求めて活発に動き回ったりする影響で子連れのメスがオスから避けて避難してくることもある。市街地でのクマへの緊急発砲は禁止されていることから市では花火などを使い市街地から追い払っている。

出演者の紹介

オープニングの挨拶。コメンテーターを紹介した。

鹿児島・悪石島で震度5強 気象庁「依然として活発な状況」

午前6時29分ごろ鹿児島県の悪石島で震度5強を観測する地震があり、気象庁が会見を開いた。気象庁地震火山部地震津波監視課・海老田綾貴課長は「当面の間最大震度6弱程度の地震に注意を。依然として活発な状況は続いていると言える」などと話した。鹿児島・悪石島の中継映像(十島村HPより)。

トカラ群発地震 島民避難 けさも震度5強 最新中継

鹿児島市の十島村役場から中継。おととい悪石島で震度6弱の地震を観測し、役場に災害対策本部が設置された。村の職員や内閣府の防災担当らが情報収集にあたっている。けさ悪石島で震度5強の揺れを観測。一時避難指示が出されたが島にいる56人全員の無事を確認。悪石島から島外へ避難した人は13人。きのうフェリーで鹿児島市に到着した。トカラ列島で相次ぐ地震。島民の今後は。

最新 けさも震度5強 地震群発

震度1以上の地震が1200回を超えている(気象庁)。悪石島から避難した13人を乗せたフェリーが鹿児島市の鹿児島港に到着。十島村・久保源一郎村長は「本心をいえばだいぶキツイと思う。これだけ長い間夜昼構わず地震にあっていれば不安がピークに達していると思う」などと話した。気象庁は連日会見。先月21日から地震が相次いでいる鹿児島県のトカラ列島。十島村では先月30日に続き水曜日にも震度5弱を観測する地震が2度、おとといには6弱、マグニチュード5.5の地震を観測。小宝島の小学校、小宝島学園・松野浩三校長は「岩が落ちたり生活道路に亀裂が入ったりしていた」などと話した。今回の群発地震はどういったメカニズムで起きているのか、なぜこんなにも多いのか、宮崎公立大学地域連携・防災研究センター・山下裕亮准教授は「横ずれ断層、正断層という地震が九州や南西諸島には多いが、基本的にはそれと同じような地震が起きていることに間違いない」などと話した。鹿児島県は災害救助法の適用を決定した。

警戒 地震1300回超 島民避難 いつまで続く?専門家解説/解説 地震1300回超 けさも震度5強 津波は?南海トラフは?/最新 島外避難第2陣 希望者20人以上か 小宝島も募集始める

京都大学防災研究所教授・西村卓也を紹介した。群発地震3つの疑問「なぜトカラ列島で群発地震?」「なぜ震度6弱の大きな揺れに?」「南海トラフ地震との関連は?」。トカラ列島群発地震のメカニズムを西村教授が解説、「マグマが移動していることが群発地震が長引いている、数が多い原因ではないか」などと話した。トカラ列島ではけさも震度5強の地震があり、おとといには震度6弱を悪石島で観測。2021年、悪石島で震度5強の揺れがあり一部島民が鹿児島市に避難した。今回は1300回を超えている。高岡達之が「霧島連山の新燃岳の噴火で飛行機が止まったりしている。桜島もある。一連の火山活動と関係があるのか」などとコメントした。

鹿児島市・十島村役場から中継。十島村の久保源一郎村長が会見、「あす悪石島から第2陣となる島外避難を実施する」と発表した。十島村はあす新たに悪石島から避難する人は20人以上と見込んでいる。小宝島でも島外避難の希望者を募り始め、あす悪石島と同じフェリーで鹿児島市に避難させる方針。三宅香帆が「地元が高知県なので南海トラフに関しては対策していきましょうとずっと言われていること。むやみに今回の地震と結びつけないことが大事」、高岡が「政府にがんばってもらいたいと思うのはいますぐ助けに行かなくてもより事態が悪化したときに自衛隊の部隊が待機している、海上保安庁がいるということをメディアに公開するだけでも安心になる」などとコメントした。

物価高なぜ止まらない?”値上げの夏”現場を総力取材

7月の飲食料品の値上げは前年比5倍に(帝国データバンクの調査)。値上げの波は野菜にも。夏野菜のイメージがあるトマトも今後値上げか。季節外れの暑さが不作を招き、野菜の価格高騰を引き起こしている。農家を取り巻く環境はどうなっているのか。愛媛県松山市にある風早山本農園へ。農業用ハウスに広がっていたのは枯れた枝葉としおれたトマト。トマトの原産地は南米のアンデス高原、栽培に適した温度は28℃まで。松山市では先月16日に観測史上最も早い猛暑日になるなど連日暑い日が続き、ハウスの中は40℃以上にまで上がっていた。先月20日に収穫を断念、損失は60万円。影響が懸念されるのはキュウリも。ハウス内の3割が弱り、収穫量が減った。

山形県南陽市のサクランボ畑では今週火曜日に収穫予定だった実が高温の影響でやわらかくなったり黒くしぼんだりする被害が。山梨県甲府市の古谷葡萄園では名産のブドウが変色。原因とみられるのは高温と直射日光。シャインマスカットなどあわせて70房が日焼けした。

東京都立川市の伊藤養鶏場ではニワトリが夏バテ気味。暑さのため食欲が減退。高止まりが続く卵に今後影響が出る可能性がある。JA全農によると7月の卵の相場は1kgあたり340円。「エッグショック」と呼ばれ過去最高値となった2023年の350円に迫っている。

神奈川・川崎市の珈琲丸。コーヒー豆10種類の販売価格を100gあたり50~100円値上げした。「値上げの原因」と語るのは原材料の高騰や円安。ロスを減らしコストを抑える工夫をしている。止まらない物価高。私たちの生活は?有効な対策とは、このあとジグザグ考論。

ジグザグ考論
値上げ なぜ止まらないのか?現場スーパーは今生直撃/物価高 今政治に何を期待する?年金受給者・現役世代の声は/選択 値上げの夏 参院選の夏 各党の物価高対策は?

テーマ「止まらない値上げなぜ?」。ゲストのスーパー「アキダイ」社長・秋葉弘道を紹介した。7月、飲食料品の値上げは2105品目と前年比5倍に増加(帝国データバンクより)。秋葉社長が「価格への関心が高い。自分たちの生活を守ろうという悲痛の叫び」、後藤達也が「人手不足で人件費も高い。輸送コストも高い。値上げの勢いは去年よりやわらぐかもしれないが上がり続ける状況が続きやすい」、三宅香帆が「本『物価を考える』が面白かった。物価も上がり賃上げもするのが一番いいスパイラルに入るということを書いている」、秋元里奈が「暑さ対策でさらにコストがかかっている。人手もかかる。農家側は厳しい状況が続いている」などとコメントした。

主な値上げの要因は原材料費の価格高騰、人手不足などによる人件費上昇、光熱費の上昇、物流費の上昇(帝国データバンクより)。きのう長ナスは200円、ニンジンは138円、トマト398円、卵1パック268円(スーパーアキダイより)。秋元が「農家も高く売る努力をしないといけない。買う側からすると高くなると困るので大規模農家を増やすことも重要。農業は大規模化すると生産効率が良くなる」、秋葉社長が「値上げは止まらない。なぜ高いか、理由が複数ありすぎる」などとコメントした。

参院選公示日の杉並年金事務所(東京・杉並区)。年金受給者の女性が求めるのは給付。減税に対しても賛否の声が。現役世代の意見は、「出会いのCOCO」婚活イベント(新宿区)参加者に聞いた。

後藤が「消費税を一律で減税した場合富裕層にも恩恵がいきやすいと言われている。限られた財源の中で全体で刺激するのか、食料品とか給付で低所得者に集中するのか、この辺が議論の分かれ目」、秋葉社長が「消費税減税はハードルが高い。即効性があるのは給付」などとコメントした。

各党の物価高対策。給付を公約に掲げている自民党と公明党。給付と消費税減税どちらも公約に掲げている立憲民主党、れいわ新選組、参政党。消費税減税を掲げ「食料品ゼロ」としている日本維新の会、日本保守党、社民党、「5%に引き下げる」としている国民民主党と共産党。このほかNHK党、再生の道、チームみらいなどが選挙区と比例代表に候補者を擁立。秋元が「大企業のお金をいかに回していくかも重要なポイント」、三宅が「賃上げの政策をもっと言われてもいい」、後藤が「減税や給付はあくまで分配の話。企業が稼ぐ力をつける。一人一人が変化の時代に対応できるよう、どうやって社会に貢献しようかと考えること自体原動力になる」などとコメントした。

一滴
コーナーオープニング

孤立死2万1856人、地域のつながりが薄れる中、高齢者が集う場所がある。なぜ令和のいま高齢者が集うのか、そこにはワケがあった。

新常識 社会と繋がる”令和の公民館”「孤立死」推計2万人超

キーワード「孤立をなくす」。政府が孤立死に関する初の推計を発表、2024年の孤立死は2万1856人。65歳以上の高齢者が約71.5%を占めている。大阪府堺市の公民館。地域住民らで作る4つのサークルでにぎわっていた。エアロビクスのサークル、絵手紙の教室。堺市の6つの公民館を去年1年間でのべ約13万5000人が利用。公民館は地域交流の拠点。堺市では利用者数が減少傾向にあり、全国の公民館の数も年々減っている(文部科学省社会教育調査より)。

東京都荒川区に住む古谷ユキエと廣實三枝子。毎週水曜日、昼の1時間限定で開く食堂「より処」。去年11月、町会の婦人部のメンバーとともにオープンさせた。第1水曜日の献立は「カレー」。1食400円で20人分用意する。食事を通して高齢者らが交流できる場は「シニア食堂」と呼ばれる。荒川区にはほかにも3か所あり、保健所から衛生管理などの指導も受けている。荒川区はシニア食堂を住民主体の介護予防活動と位置づけ、運営費として月2万円補助している。

特集 田んぼにポツンと…フィットネスジム 孤立を防ぐ”令和の公民館”

三重県木曽岬町の高齢者の孤立を防ぐ取り組み。田んぼが広がる風景の中にポツンとたたずむ無人のフィットネスジム。50代以降病気やけがをしやすくなった男性。定年退職後には外出の機会が減ったことで友人とも疎遠になりつつあった。ジムは健康を維持する場であり、社会との接点でもある。チョコザップ木曽岬店は木曽岬町と全国でヘルスケア事業などを展開するライザップグループが協定を結んで出店した官民連携の店舗。町の空き施設を改装して使っている。官民連携の店舗は現在2か所あり、ことし秋には高知・須崎市で3号店がオープン予定。木曽岬町の店舗に通う利用者は400人を超え、全国の店舗の平均と比べても50代以上の利用率が高い。ジムの出店は町にとってどんな意味を持つのか、三輪一雅町長は「令和のコミュニティーづくりのヒントを得た」と感じている。

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