衆院本会議場では開票作業が進められている。法務大臣に起用される見込みの鈴木馨祐氏は当選6回ながら47歳。旧大蔵省の官僚出身で外務副大臣などを務めた。政治資金規正法改正をめぐっては自民党の作業チームの座長として、法案のとりまとめなどにあたった。石破総理大臣としては鈴木氏の政策手腕を評価するとともに、40代の閣僚起用によって刷新感を打ち出す狙いがあるものとみられる。農林水産大臣に起用される見込みの江藤拓氏は当選8回のベテラン。安倍内閣の総理大臣補佐などを務めた。政府・党の立場で長らく農林水産分野の政策に携わったことから、石破総理大臣としては自身も重きを置く農林水産分野の施策を着実に進める狙いがあるものとみられる。国土交通大臣に起用される見込みの公明党・中野洋昌氏は46歳で当選5回。衆議院議員としては閣僚の中で最も少ない当選回数での起用となった。国土交通省の官僚出身で党でも一貫してこの分野に携わってきた。自民党の役員人事では選対委員長に木原誠二氏が起用される見込み。石破政権の発足に伴い、選挙対策委員長代行に就任し、党の選挙対策にこれまでもあたってきた。来年は参議院選挙・東京都議会議員選挙が控えているため、来年の選挙に向けた体制の立て直しをはかる狙いがあるとみられる。選挙対策委員長を務めていた小泉進次郎氏は選挙の顔として期待されていた。しかし、敗北の責任をとって就任からわずか1か月で辞任した。今後はさらなる政治改革について検討を進めるために設置された党の政治改革本部の幹部に内定している。衆院本会議場では開票集計作業が行われている。すでに投票用紙を仕分ける作業は終わった。結果を書いた用紙が事務総長に渡された。決選投票の結果、石破茂氏が第103代内閣総理大臣に指名された。自民・石破氏221票、立民・野田氏160票、無効票84票。
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