国土交通省が発表した7月1日時点の基準地価の全国平均は、去年より1%上昇した。上昇は2年連続だ。経済活動などがコロナ禍から回復し、住宅や商店の需要が拡大したことが要因だ。ことしは、東京・浅草などで、インバウンドによる地価上昇もみられた。今月、北海道千歳市で、建設がスタートした次世代半導体のラピダスの工場。稼働すれば、1000人規模の居住者が見込まれるとして、付近の住宅地の地価は、全国トップの30.7%上昇した。熊本県菊陽町にこうじゅを建設している台湾の半導体メーカーTSMC。関連企業が隣の大津町に進出するため、大津町は、商業地としてトップの32.4%の上昇となった。