小田原ドライビングスクールには、毎週約50人が高齢者講習に訪れる。実車指導は、指導員を隣に乗せ約15分運転する。危険な場面では、指導員がブレーキを踏んで車を止める。週5日は運転しているという男性は、対向車線に入ってしまった。実車指導は講習のため、ミスがあっても免許更新に影響はない。高速道路で逆走したドライバーの約7割が65歳以上。車通勤のため免許更新をするという男性も対向車線に入り、さらに注意を受けたあと反対方向に行こうとしていた。判断力の低下が要因の一つだという。普段あまり運転しないという女性は、右折する先ばかりに気を取られていた。運転は月に1回程度だという女性も、すぐ近くに来ていた車に気づかずに右折しようとした。高齢ドライバーに起こりがりなのが、周囲の危険の見落とし。成人では最大200度ある視野が、70歳以上の平均は150度とされている。