宅配業界はドライバー不足や長時間労働などの課題を抱えている。その足かせとなっているのが再配達。国土交通省は再配達を減らすため、置き配を標準サービスにすることを検討していることが分かった。これまで通りの手渡しには追加料金を設定することも検討している。街の人からは「2回も3回も来ていただくのは申し訳ない」という声がある一方で、「置けるような場所がみんなにあるわけではない。本当にできるのか確認した方がいいのではないか」「盗まれるリスクがある」などの声も聞かれた。置き配が不安だという背景の一つに盗難が指摘されている。物流ジャーナリスト・森田富士夫氏は「防犯カメラがある家と、ない家では発生率に違いが出ているという話を聞く」と話した。戸建てに住む夫婦は置き配をめぐり、段ボールが穴だらけというトラブルに見舞われたという。