埼玉県にあるバス運行会社は部活動などの送迎を月に30件ほど行っているが、運賃は10時間の貸し切りで移動距離が100kmの場合、12万円ほどと3年前に比べて約30%値上がりしている。背景にあるのは国が定めた貸し切りバスの運賃の下限額である公示運賃の引き上げ。国土交通省は引き上げの理由について運転手不足の解消に向けた給与改善や安全面のコストなどを挙げているが、これに伴って貸し切りバスの運賃もこの10年ほどで3割~5割程度値上がりしている。こうした中利用者からは費用を抑えたいと依頼されることも。地域のサッカークラブからは2日間の合宿に使うバスの金額の見込みを18万円余と伝えたところ、15万弱に抑えられないか相談された。去年の値上げ以降は見積もりを示すとバスの利用を諦めるケースも月に10件ほど出ているという。この会社では費用を安くする方法を提案。往復でバスを頼む場合、部活の遠征先などで待機する時間分の費用もかかる。一方移動先が近い場合は行きと帰りを片道ずつ頼むと待機する時間が無くなり安くなる。また別々の部活の生徒が同じ場所に向かう場合は1台のバスに相乗りしてもらうことも提案している。
