急転直下で辞任となった。辞任を決定づけたものは何だったのか。自分を支持しなかった市長のいる予算をカットしたという発言については、簗大臣に国会で説明をきちんとするようにと、続投を示すような発言をしていたが、ここへきて新たに選挙演説会場まで有権者をシャトルバスで送迎していたという事案が出てきた。これについては公職選挙法に抵触しかねない問題だということで、一段ハードルが上がったと見ていい。もう1つの要素としては野党の動き。参議院では野党がまとまって簗大臣の問責決議案を検討するという動きになってきたので、結果的に野党が辞任を促したという形をとるというその形だけはなんとか避けたかったということは言える。さらに簗大臣にはもう1つ別の疑惑が近く報道されるという情報が入ってきた。これももう1つの要素だと思う。これは電話かけなどを行う選挙運動要員を買収していたのではという疑惑が出ているが、ここまでくるとさすがにこの国会審議を簗大臣は乗り切れないだろうというころがあって、最終的には政権としては辞任させるという方向に舵を切ったんだと思う。予算カット発言といわれるものには、実際に働きかけを行っていたのかどうかという問題もあるが、その働きかけがなかったとしても、有権者に対してそういう発言をすること自体が恫喝的だということで、自民党の中からもかなり批判が多くなっていた。その中でなかなか続投という流れから変えるキッカケがなかったんだと思うが、新しく出てきたシャトルバスの送迎問題は違法性にからむ問題なので、この問題を理由にだったら辞任に持っていけるということで、ここが1つのポイントになった可能性がある。結果的に判断が遅れたもう1つの理由は、高市内閣の支持率は一貫してそれほど下がっていないという判断があったので、それが結果的に判断を遅らせたと言えるかもしれない。疑惑の中で浮上した、実際に予算カットの働きかけがあったかどうかという、国交省などの調査もまだうやむやになった状態で、メモの存在についてもまだはっきりしていない。シャトルバスの送迎も違法性があるのかないのか、調査が途中段階ということで、野党はこの点も含めて簗大臣だけではなく他にもこういうケースはあるのではないかと、追及する構えを見せているので、これはまだ長引くと思う。
