先週土曜日、新年の幕開けを飾る初春大歌舞伎が初日を迎えた。ヒット中の映画「国宝」の好影響もあるなかで挑むことしの初春大歌舞伎。その稽古の様子を取材した。先月27日、新橋演舞場。十三代目・市川團十郎が稽古を行っていた。全体を見渡し、修正点を確認していた。市川團十郎は、ことしの初春大歌舞伎について、「ザ・歌舞伎」、歌舞伎の古典をしっかりやっていくなどと話した。歌舞伎の古典とは、長年継承されてきた作品や演出をさし、現代人には慣れない表現や言い回しもある。「国宝」の影響について、市川團十郎は、「国宝」によって、歌舞伎を見てみようと思ってもらっているのではないか、2025年以上に歌舞伎が全体的に注目されるような年が迎えられるように向き合っていきたいなどと話した。長女の市川ぼたんと長男の市川新之助も出演する。市川團十郎は、長女は14歳、長男は12歳、子どもでも大人でもない間にいる、歌舞伎や舞踊に対してひとつ成長していってもらいたい、言わないでほったらかすのが、役者にとって一番愛のない行為だから、がっつり厳しくやっているなどと話した。ぼたんらは、自分たちを直そうとしてくれていると父から感じ取れるようになってきた、厳しくはあるが、自分たちがより良くなると思うと嬉しい、感謝しかないなどと話した。今回は、「春興鏡獅子」という演目で、親子3人で共演する。團十郎は女方と獅子の精の二役を演じ分け、ぼたんと新之助は、胡蝶の精を演じる。胡蝶の精を務めるのは子役が多いため、この配役で3人が共演するのは今回が最後になるかもしれないという。ぼたんと新之助は、自宅でも振りの練習を繰り返していたという。迎えた公演初日。歌舞伎の古典にこだわった演目の連続に拍手が起こり、一日の締めくくりには、親子3人が共演する「春興鏡獅子」が披露された。
