経済の立て直しのため、現職が進めてきた緊縮政策の是非が最大の争点となったスリランカの大統領選挙は、野党の左派政党・国民の力を率いるディサナヤケ氏が当選した。ディサナヤケ氏は緊縮政策の見直しを訴えていて、日本などが主導してきた債務再編にも影響する可能性がある。スリランカはおととしデフォルトに陥り、ウィクラマシンハ大統領がIMFから支援を取り付けたうえで増税や電気代などを値上げしたが国民から強い反発を受けてきた。ディサナヤケ氏はIMFとの合意の見直しを明言していることから、日本などが主導してきた債務再編にも影響する可能性がある。