岸田首相は、労働組合の中央組織「連合」の定期大会に出席。賃上げに取り組む姿勢を強調した。岸田首相は「経済の熱量の源、これは言うまでもなく賃上げです。賃上げの大きなうねりを持続的なものと、地方や中堅、中小企業にまで広げていかなければなりません」などとコメント。岸田首相は今月とりまとめる経済対策について、「中小企業を含めた持続的賃上げ、所得向上を柱として掲げている」などと述べた。自民党の首相が連合の定期大会に参加するのは16年ぶり。岸田首相は連合と今後も連携を図りたい考えを示した。「連合」は、野党である立憲民主党と国民民主党の最大の支援団体で、岸田首相としては野党の分断を図る狙いもあるとみられる一方、立憲民主党の泉代表は「実質賃金が下がり続けている」とし、政府に対してさらなる賃上げに向けた取り組みが必要と注文をつけた。