- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像と星麻琴の挨拶。
きょう気象庁は近畿と東海、関東甲信で梅雨入りを発表した。西日本ではあすから、東日本ではあさってから、大雨になるおそれがある。能登半島地震の被災地では、ふだんより少ない雨でも災害に警戒が必要。正午過ぎの東京・伊豆大島ではたたきつけるような雨が降った。伊豆諸島・新島空港では正午前までの1時間に50.5ミリの非常に激しい雨を観測。気象庁はきょう近畿と東海、関東甲信が梅雨入りしたと見られると発表。平年と比べて、近畿と東海は15日、関東甲信は14日遅くなった。
鹿児島県では記録的な大雨に。鹿児島・薩摩地方と大隅地方では、明け方に線状降水帯が発生。けさまでの24時間に降った雨の量は、鹿児島・指宿市で423ミリなどと、気象庁が統計を取り始めてから最も多くなった。鹿児島・鹿児島市・県道16号線では、斜面から土砂が崩れ落ちた。これまでに降った雨で地盤が緩んでいる所があり、引き続き土砂災害などに注意が必要。このあと梅雨前線は北上し、西日本ではあすから、東日本ではあさってから週明け月曜日にかけて大雨になるおそれがある。
能登半島地震の被災地でも大雨のおそれがあり、災害のリスクが高くなっている。石川・七尾市の漁港は岸壁が続いていたが一部が海面より下になっている。能登半島地震の影響で、沈んだり、壊れたりした。先月下旬の映像では、潮位が高いときは、海水が壊れた岸壁を越え流れ込んでいる。さらに雨が降った影響で水かさが増し、浸水地域が広がったと見られている。県では海水が流れ込むのを防ぐため、土のうを140mにわたり設置するなどした。市では、あさって予想されている大雨に備えて、排水ポンプ車を用意。七尾市土木課・関軒賢太郎主幹は「日曜日の予報が大雨ということで早めに対応」と語った。
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- 七尾市七尾(石川)令和6年能登半島地震
地元の気象台は、被災地では少しの雨でも災害のおそれがあるとして、警戒を呼びかけている。金沢地方気象台の渡邊雅人さんは「1月の地震発生後、いちばん多い雨量を見込んでいる。被災地では地震の影響で地盤がゆるんでいたり、河川が埋塞していたりするため、よりいっそうの警備が必要」とコメント。
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- 金沢地方気象台
気象情報担当・斉田季実治気象予報士がスタジオで解説。あすには西日本で大雨、あさって日曜日には西日本から東日本、広い範囲で警報級の大雨となるおそれがある。特にあすは鹿児島県、あさっては中国地方や北陸で可能性が高くなっている。地盤が緩んでいる所があるので、雨が強まる前に、危険な場所からは避難を。雨の予想。予想雨量は、あす夕方までの多い所、九州北部で120ミリ、あさって日曜日の夕方にかけての24時間で九州北部や中国地方、近畿、北陸も150ミリ、東海で200ミリの予想。広い範囲で大雨のおそれ。さらに月曜日にかけても100ミリ前後の雨の降る所がありそう。今回は北陸や中国地方などふだんは雨の量が多くない地域でも大雨となって、急激に災害の危険度が高まるおそれがあるので、油断をしないように。
政治改革が最大の焦点となった通常国会はきょう事実上閉会した。岸田総理大臣は今夜記者会見に臨み、今後も政治改革に取り組んでいく考えを強調。また物価高対策として、電気ガス料金への補助を追加で実施する方針などを表明した。国会閉会後、政治はどう動いていくのか。衆議院本会議を前に開かれた自民党代議士会。岸田総理大臣が姿を見せた。きのうの代議士会で、自民党茂木派・津島淳衆院議員から「内閣不信任案の否決という大事な場面に向かおうとしているとき、岸田総裁がこの場にきてあいさつすべきではないか」と総理が出席しなかったことに苦言が呈された。きょう岸田首相は「皆様方の努力で(政治資金規正法)改正案成立にこぎつけることができた」と述べた。
春に話を聞いた与野党の幹部に今後の展開について聞いた。自民党・稲田幹事長代理は「前回“変われなければ(自民党は)終わる”と言った危機感は続いている。さらに議論を進め、改革を進めていく」、先頭に立つのは岸田総理か?他の候補もでることもありうる?「混とんとしているが、“変えていくんだ”という意志と行動力、将来のことを見据えた政治が求められている」と述べた。立憲民主党・安住国対委員長は「あまりにも自民党が後ろ向き。塹壕に立てこもっているような国会だった。とても残念」「月曜日から政局が変わり、自民党の中で“岸田おろし”が始まると思う。秋に向けて態勢きちんと整えて、解散して国民に信を問うよう迫っていきたい」と語った。
今国会最大の論点となった政治とカネの問題を受けた信頼回復について、岸田首相は「壁にぶつかることもあったが、私自身が一歩前に出るとの思いで、“派閥解消”や政倫審への出席などを決断してきた。政治資金規正法改正を実現することができた。政治改革に終わりはない。不断の改革に取り組んでいく」と述べた。
通常国会が事実上閉会したことを受けて、与野党からは。自民党・森山総務会長は「当初予算が年度内成立でき、子ども子育て支援法とか、重要な法案を成立させることもできた。(政治資金の問題も)各党の意見を取り入れる形で成案を得たことは何よりだ」、公明党・山口代表は「課題をほぼすべて仕上げることができた。最大の懸案だった政治資金規正法の改正、野党の理解、協力も得ながら施行に備えたい」、立憲民主党・泉代表は「自民党に大迷惑をこうむったのが今国会。期待できる人物はいないことも国民にみえたのではないか」、日本維新の会・馬場代表は「政治とカネの問題は非常に大事。ただそればかり振り回されたのが今国会。臨時国会からは本来の立法府の仕事をやっていくべき」、共産党・田村委員長は「岸田政権、自民党政治が国民から見放される状況になった通常国会だった」、国民民主党・玉木代表は「政治とカネの問題に多くの時間が取られたことで、憲法改正の条文案もできないまま、大変悔しい思いもした国会になった」、れいわ新選組・山本代表は「ひどい国会だった」と述べた。
岸田首相は会見で、物価高対策について、岸田首相は「きめ細かな支援が必要。二段構えでの対応を取っていく」と述べ、第1段の対策では電気やガス料金への補助を8月から3か月間、追加で実施するほか、ガソリン価格を抑えるための補助金も年内に限って継続する方針を表明。第2段の秋以降の対策では、年金生活者や低所得者世帯を対象に給付を行うことを検討する意向を明らかにした。また秋までに行われる自民党総裁選挙への対応のほか、総裁選挙までに衆議院の解散や内閣改造、党役員人事に踏み切る可能性について問われると、岸田首相は「先送りできない課題に専念しなければならない。今考えていることはそれに尽きる」と述べた。
「先送りできない課題に専念する」と岸田総理大臣は、今夜の会見でも従来の表現を繰り返した。今後の政権運営はどうなるのか。ポイントは経済と総裁選挙。経済は今月始まった定額減税は世論調査で評価が分かれていて、政権浮揚につながったとは言い難い状況。きょう岸田総理は会見の冒頭、経済対策の説明に多くの時間を割いた。物価高のいま景気回復の実感につなげられるかどうかが問われることになる。総裁選挙は、党内からは不満の声も聞かれ、岸田首相の再選に向けたハードルは低いといえる情勢ではないという見方がある。一方で衆目が一致するポスト岸田はいないという指摘も多く、展開は見通せない。岸田総理、秋の総裁選挙への立候補は明言しなかったが、総理に求められる資質を問われ「歴史的な転換点で強い覚悟や責任を持つことが大事だ」と述べていた。来週以降も道半ばと言える信頼回復への取り組みとともに政治の動きを見ていく必要がある。
小笠原諸島・南鳥島沖の海底で海底を覆い尽くすように鉱物・マンガンノジュールが密集する海域が特定された。蓄電池などに利用されるコバルトやニッケルが含まれている。きょう鉱物を大規模に引き上げる計画が発表された。東京大学教授・千葉工業大学次世代海洋資源研究センター・加藤泰治所長は「国産の資源を活用して、産業発展にできる。そのポテンシャルが非常に高い」と述べた。きょう発表された東京大学と日本財団などの研究チームによる調査結果。ことし4月〜今月にかけて、小笠原諸島の南鳥島沖にある日本の排他的経済水域で、水深5500m付近、100か所余にわたって調査が行われた。鉱物を引き上げる装置を船から降ろすと海底にあるのは無数の黒い物体。マンガンノジュールと呼ばれる鉱物。今回の調査で、マンガンノジュールが密集する有望な海域を特定。この付近には、約2億3400万トンが、資源として利用しやすい形で分布していると見積もられる。鉱物・マンガンノジュールは、直径は数センチ〜十数センチほど。深海の海水に含まれる微量の金属が長い時間をかけて沈殿して出来たもの。東京大学・中村謙太郎教授は「成長速度が100万年に数ミリとか言われている。これくらいの大きさに育つのにたぶん1千万年以上はかかっている」と語った。海底に沈んでいた岩石や魚の歯、泥の固まりなどの周りに金属が沈着し、同心円状に成長したものと考えられている。資源価値が高い金属が含まれていて、今回調査した海域からは、コバルトは日本の年間消費量の75年分、ニッケルは11年分の量が見積もられるとしている。この鉱物が眠る海域は、東京都よりも広い範囲に及ぶと発表された。東京大学などは、早ければ来年から1日当たり2500トン規模でマンガンノジュールを引き上げる実証試験を始める計画。一方で課題も。採算を取るためには引き上げる量を増やす必要があるうえ、コバルトなどを低コストで効率的に取り出す製錬技術も求められる。海底に生息する生物など環境への影響にも配慮する必要もある。東京大学教授・千葉工業大学次世代海洋資源研究センター・加藤泰治所長は「世界の中で一番進んでいるのがマンガンノジュール」と述べた。うまく開発する場所を調整しながら経済性が見合うようにできるだろう。海洋環境に負荷をかけないような開発を目指すことが最も重要」と述べた。マンガンノジュールに含まれる資源価値が高い金属は、産出できる地域が限られている。例えば、コバルトは埋蔵量の約半分がアフリカ・コンゴ民主共和国に、ニッケルはインドネシアなどに集中。各国の資源争奪戦が激しさを増す中、日本政府はことし4月、海洋資源開発を強化するための重点戦略を決定。産官学が協力し、貴重な資源をどう開発、活用していくかが重要になる。
今週、沖縄・糸満市の平和の礎に、この1年で新たに申告があった戦没者の名前が刻まれた刻銘板が設置された。あさって6月23日は、沖縄慰霊の日。79年前の沖縄戦では、住民を含む20万人以上が犠牲となった。沖縄戦に動員され、当時の惨状を語っている元女子学徒たちの証言が、県内の博物館に残されていることが分かった。体験者が少なくなる中、記憶を継承する新たな取り組みも始まっている。残されていた約100本の録音テープ。女子学徒として動員された45人の女性たちが、当時の惨状を克明に語っている。元ひめゆり学徒隊の女性の証言を紹介。米軍と日本軍による激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。女子学徒、約500人が看護要員などとして送り込まれ、そのうち半数近くが命を落とした。聞き取りを行ったのは、沖縄を代表する写真家・平良孝七。1980年代、元女子学徒たちの声に耳を傾け、一人一人の証言を記録。平良は「貴重な話を将来、今の人たちに役立てておかないと」と語っていた。テープには、女子学徒たちが目の当たりにした戦場の様子が語られていた。元ひめゆり学徒隊の女性の証言を紹介。戦闘が激しくなる中、女子学徒たちも死と隣り合わせの状況に置かれていく。
元瑞泉学徒隊の女性の証言を紹介。追い込まれていく女子学徒たち。地上戦が始まって2か月以上がたった6月半ば、解散命令が出された。元ひめゆり学徒隊・女性の証言を紹介。証言をした女子学徒が健在だった。79年たった今も、沖縄戦の記憶は脳裏に深く刻まれている。みずからの体験を後世に伝えようと、還暦を迎えたころに戦争体験を絵にした。依頼があると地域の子どもたちに紙芝居を読み聞かせてきた。「10代の学生たちを当たり前のように戦場へと向かわせた現実を忘れてはいけない」と訴える。女性は「戦争よりバカなものはない」と語った。歌「ふるさと」について言及。沖縄戦から79年。戦争体験者が少なくなる中、記憶の継承のための新たな取り組みが始まっている。去年、沖縄・うるま市で立ち上がったのは、平和学習を企画する企業。教員免許を持つスタッフが、教員向けの研修をしたり、学校と連携して出張授業を行ったりしている。79年前の戦場を追体験する授業などを行い、話を聞くだけではなく、戦争を自分事として捉える機会を提供する。沖縄戦を詳しく語れる教員が減っていく中で、多くの依頼が来ているという。うなぁ沖縄・玉城直美代表は「戦争を止める場にも、平和を作っていく場にもなるのが教育の現場」と語った。あさって23日の沖縄慰霊の日。最後の激戦地となった沖縄本島南部・糸満市では、県主催の戦没者追悼式が開かれる予定。
家庭で消費するモノやサービスの値動きを見る先月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が、2020年の平均を100として107.5となり、去年の同じ月より2.5%上昇した。上昇率は前の月から0.3ポイント上がり、3か月ぶりに拡大した。再生可能エネルギーの普及のための費用として電気料金に上乗せされている再エネ賦課金が引き上げられたことなどが要因。
全国各地の明日の天気予報と週間予報を伝えた。週明けにかけ広範囲で大雨が続きそう。
ドジャースとロッキーズが対戦。ドジャース・大谷翔平は4連戦の最終戦に1番で先発出場。今シーズン21号は先頭打者ホームラン。リーグ単独トップに立つ。飛距離は130.1mで、去年、ゴールドグラブ賞をとったロッキーズのセンター、ブレントン・ドイルでも届かなかった。大谷は、打率でもリーグトップまで3厘差に迫る勢い。試合は5-3でドジャースが勝利。
パリ五輪で2大会連続のメダル獲得を狙うバスケットボール女子の日本代表は、今夜も世界ランキング3位のオーストラリア代表と強化試合を行った。試合は95-87で日本が勝利。連勝して五輪に弾みをつけた。女子日本代表・林咲希選手は「パリで活躍できるように頑張っていく」とコメント。
21日、アーバンスポーツのパリ五輪予選シリーズ第2戦のスポーツクライミング女子ボルダー&リード予選がブダペストで行われた。野中生萌選手は3位で、伊藤ふたばは6位で準決勝に進出を決めた。野中選手は「準決勝に向けてギアを入れて、あげて頑張りたい」、伊藤選手は「自分ができるいちばんのパフォーマンスを出し切ることに集中したい」とコメント。