- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像と挨拶。
今夜のニュースラインナップを伝えた。
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- 新幹線電気軌道総合試験車
G7サミット(主要7か国首脳会議)の舞台は、イタリア南部・プーリア州。各国の首脳が続々と現地に到着。去年の広島サミットに続いて、ウクライナ・ゼレンスキー大統領も参加。ウクライナに関するセッションに出席する。会場に選ばれたのはボルゴエニャーツィア。ビーチやゴルフ、テニスも楽しめる高級リゾート施設。ウクライナや中東などの地域情勢や経済安全保障などについて議論を交わす首脳たち。一方で国内には不安材料を抱える国も。米国・バイデン大統領は11月に大統領選挙を控えているが、トランプ前大統領と激しく争っている。来月、総選挙を控える英国・スナク首相は、支持率で野党に大きくリードされ、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びている。さらにフランス議会下院の解散に踏み切ったフランス・マクロン大統領は、危険な賭けに出たといわれている。政治資金問題の対応に追われる日本の岸田総理大臣。支持率は内閣発足以降最低。G7サミットに集まったリーダーたちは結束して、成果を示すことができるのか。
現地で取材に当たっている政治部・徳丸官邸キャップが解説:G7(主要7か国首脳会議)の焦点の1つウクライナへの支援について「G7では、制裁で凍結したロシア資産の運用益をウクライナ支援にどう活用していくか議論していて、今回その具体的な方法を決めることになる。政府関係者は“支援疲れもある中、関係国の負担軽減にもつながる”と話している。中国がロシアに軍事転用可能な物資を提供しているという懸念もあるので、関与した疑いのある団体への制裁を強化するという流れで、日本も足並みをそろえることにしている。さらに岸田総理大臣は、ゼレンスキー大統領と個別に会談することにしていて、ウクライナに寄り添い続ける姿勢をアピールしたい考え」。日本政府のねらいは?「ウクライナ情勢が大きなテーマではあるが、日本の念頭にあるのは中国への結束した対応。ヨーロッパ各国とは温度差がある。ある政権幹部は“岸田総理大臣が、ウクライナはあすの東アジアかもしれないという点を強調して、理解を求める”と話している。実際、ロシアを支援する中国は、日本周辺でも覇権主義的な動きを強めているので、こうした危機感を訴える貴重な場と位置づけている。また存在感を増しているグローバルサウスとの関係もポイント。今回もブラジルやインドが参加する。岸田総理は去年の広島サミットで、法の支配に基づく国際秩序を守っていくために、こうした中間的な立場の国々との連携強化を打ち出した。去年の成果を引き継ぐことで、アジア地域の平和と安定を図りたいという考え」。
イタリアで開幕したG7サミット(主要7か国首脳会議)の首脳宣言の案が明らかになった。ウクライナに対する揺るぎない支援を続けていく方針を再確認し、G7として年末までに約500億ドルの追加の融資を行うとしている。融資の返済に制裁で凍結したロシア中央銀行の資産から得られる運用益を充てる方向性が明記されている。岸田総理大臣の映像。
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- 主要国首脳会議
G7サミット(主要7か国首脳会議)で印象に残っているのは、2018年、カナダでのサミット。米国・トランプ大統領と各国の首脳が激論となり、国際政治がその場で動く独特の緊張感があった。一方で近年はG7の存在感が低下しているのではないかといった指摘もある。かつては今の7か国に加え、ロシアも同じテーブルに着くG8サミットの時代があった。ところが2014年に起きたロシアによる一方的なクリミア併合を受け、ロシアは排除され、G8からG7へと戻った。ロシア・プーチン大統領は、今回のG7が終わった来週前半にも北朝鮮を訪問する方向で調整が進められている。去年は北朝鮮・キムジョンウン総書記がロシアを訪れていて、両国は関係を深めている。ロシアや覇権主義的な動きを強める中国に対抗するためにも、G7の影響力が問われているが、一方で今回集まったリーダーたちの多くは、内政に課題を抱えていて、選挙を控えている国もある。世界の課題解決を主導する役割を果たせるのか、G7もまた正念場を迎えている。
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引退が発表されたのは、ドクターイエロー。新幹線の線路などを検査する専用車両として「新幹線のお医者さん」とも呼ばれている。走行は10日に1度ほど。一般客は乗ることができず、見ることもなかなかできない。現在は、JR東海とJR西日本が1つずつ保有。ドクターイエローが人気を集める理由の一つが、「見かけると幸せが訪れる」といううわさ。乗り物に関するニュースサイトを運営する企業では5年前、ドクターイエローの目撃体験についてアンケートを実施。1500人ほどから回答が寄せられた。乗り物に関するニュースメディア・中島洋平編集長は「(ドクターイエローは)裏方。本当だったら人知れず仕事する車両だったが、ものすごく市民権を得て夢位になっている。鉄道車両の中では“幸せな車両”なのでは」と語った。引退する前に、ドクターイエローを見たい。ただ時刻表も公表されていない中で、どうすればいいのか。話を聞いた滋賀県の写真愛好家・西村勲さんは、18年ほど前から撮影をしてきた。その経験を生かして、独自に時刻表を作った。撮影した日時やSNS上の目撃情報などから、走行日時を予測。これまで近所の幼稚園などに配って、幸せを届けてきた。西村さんは「“ドクターイエロー”を通じて友達の輪が増えたことは宝物のひとつ。最後の姿、白い節減の中を真っ黄色な列車が走り抜けるのを撮りたい」と語った。ドクターイエローの運行が始まったのは1964年。東海道新幹線開業の年だった。1974年には、日本で最初の新幹線「0系」をベースにした車両が投入された。訪れたのは、過去に使われた車両が展示されている施設を取材。JR東海リニア鉄道部・森岳志さんは「夜間、走ったりするとき目立つように黄色を選んだと聞いている」と語った。車内には、架線の状況を確認するカメラを設置。安全運行を保つため、走行しながら線路などの検査を行っている。引退は老朽化などが理由で、JR東海は来年1月に、JR西日本は2027年をめどに運行を終える。森さんは「安全を守る役割を持ちつつ、皆さまとつなぐ役割も持っていた」と語った。
ドクターイエローを取材した矢崎アナは「コンビニのおにぎりが少し美味しく感じた」と報告。ドクターイエローは引退後、検査はN700Sという車両に専用の機器を取り付けて行われる見通しで、新たに検査専用の車両は投入しない。
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- N700S系新幹線電気軌道総合試験車
日本郵便はきょう、郵便料金を一斉に値上げする届け出を行った。手紙の値上げは消費税率の引き上げを除き、1994年以来、30年ぶり。日本郵便・斎藤貴執行役員は「今後とも郵便サービスの安定的な提供を維持していくためには、郵便料金の改定を実施せざるを得ない状況」と述べた。はがきは年賀はがきも含めて、今の63円から85円に。定形郵便物の手紙は重さ25グラム以下が今の84円から110円に。50グラム以下の料金が今の94円から110円に。レターパックライトは370円から430円に。レターパックプラスは520円から600円に。いずれもことし10月1日に値上げされる。今回の値上げ。郵便をよく利用する人は、どのように受け止めているのか。ブライダル関連の小物などを作っているハンドメイド作家・坂井貴菜さんは、客からインターネットで注文を受け、全国に発送。坂井さんは「注文の8〜9割はレターパックライトを使っている。追跡できるのが本当に大きい。注文件数が減ることがあるだろう」と語った。坂井さんは、今回の値上げで客の送料の負担が増えることで、買い控えにつながらないか懸念していた。今後、材料費を抑えるなどして、客の負担がこれ以上増えない工夫をしていきたいと考えている。値上げの理由について、日本郵便は郵便の利用数の減少に加え、今後も物流コストの上昇が見込まれるためと説明。このうち郵便利用数の減少は、歯止めがかかっていない。2001年度の262億通をピークに毎年減り続けていて、昨年度は135億通と、ピーク時の半分近くに減少。
郵便の利用が減少する一方で、手紙やはがきに価値を見いだす人たちもいる。企業の製品やサービスの販売促進を支援するマーケティング会社が提案しているのは、ダイレクトメールの新たな活用方法。IT会社からの依頼を受け、提案した箱形のダイレクトメール。メッセージとともに、経理担当者がよく使うパソコンのキーを模したチョコレートを同封。電子メールやSNSを活用する提案も行っているが、紙のダイレクトメールならではのよさもあるという。マーケティング会社・佐々木卓也社長は「紙のダイレクトメールは、より五感に訴える」と語った。東京・練馬区のカフェでは、郵便の利用数が大幅に減る中、特別な席がある。ガラスペンやインク。手紙を書くための専用の席。自身も筆まめだという経営者が4年前に設けたこの席では、これまでに300通ほどの手紙が書かれたという。手紙専用席のあるカフェ・井守正暁店長は「郵便料金の値上げに関しては憂いているところ。“その人の味”に関しては、手紙の肉筆に勝るものはないと思っている」と語った。
郵便事業の現状を総務省が去年示した営業損益の見通しで紹介。今回の値上げを行わない場合、年々赤字は増え、2028年度には3439億円まで拡大すると試算。一方で値上げを行った場合でも2025年度には黒字になるものの、26年度には再び赤字に転じ、28年度には赤字額が1232億円に拡大するとしている。きょうの会見で日本郵便・斎藤貴執行役員は、今後もさらに値上げを行うかどうかについて「現時点で決まっていることはなく、状況を見ながら判断していきたい」と述べている。
日銀の金融政策決定会合がきょうから始まった。大規模な金融緩和策からの転換をさらに進めるのか、今回の焦点は国債。経済部・岩間宏毅デスクがスタジオで解説「日銀は景気を下支えするために、国債を買い入れる政策を行っている。日銀が銀行などから国債を買い入れることで、世の中に出回るお金を増やす。金回りをよくすることによって、景気を刺激するねらいがある。この政策は日銀・黒田前総裁の下で、買い入れ額が異例ともいえる規模に増え、“異次元緩和”ともいわれた。今の日銀・植田総裁になっても、日銀は月に6兆円程度を目安に買い入れを続けている。買い入れを続けた結果、日銀が保有する国債は、去年の年末時点で580兆円余。今や国債発行残高に占める日銀の保有割合は半分以上。米国の中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)、ヨーロッパ中央銀行と比べても保有割合が高く、特殊な状況。植田総裁は買い入れ額を減らしていく意向を示していて、今回の会合での対応が注目されている」。なぜ国債の買い入れを減らす必要があるのか「長年、デフレで続いてきた日本経済の環境が変わってきたということがある。物価は上昇に転じ、企業の賃上げも相次いでる。こうした状況を踏まえて、日銀はことし3月にマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切った。大量の国債の買い入れは、物価が下がって景気の低迷が続いていた時代に続けてきたいわば異例の政策だった。徐々に正常の状態に戻していこうというのが、今の日銀の立ち位置。国債の買い入れ額についても少しずつ減らしていこうということ」。
気になるのが、現在の歴史的な円安局面。円安の背景にあるのが、日米の金利差。日銀は3月に、マイナス金利政策の解除など、大規模な金融緩和策の転換に踏み切った。しかし米国との金利差は開いたまま。12日には、円相場に影響を及ぼす米国・FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策を決める会合が開かれ、7会合連続で政策金利を据え置くことが決まった。FRB・パウエル議長は「現在金利を引き下げることを正当化できる自信がない」と述べた。また政策金利の見通しが、年内に1回の利下げが行われるとの想定で、ことし3月時点の見通しから減ったことから、ニューヨーク外国為替市場では、FRBが利下げを早い時期に始めるとの見方が後退し円安が進んだ。
経済部・岩間宏毅デスクがスタジオで解説:日銀が国債の買い入れ減額を決めた場合、円安の抑制にはつながるのか「大前提として、日銀は為替対策のために金融政策を行うことはないとしている。一方で記録的な円安のマイナス面は無視できなくなってきている。円安は物価高を招くという懸念も広がっている。日銀・植田総裁も先月、国会で“リスクがあることは意識しておく必要がある”と述べている。市場では、日銀が買い入れを減額すれば、金利の上昇圧力が強まり、円安の抑制につながるという見方も出ている。ただ買い入れ額を一気に減すと金利が大きく上昇しすぎて、景気に悪影響を及ぼすというリスクも出てくる。そこがこの日銀が政策を決めるうえでの難しさでもある。今回の会合のもう一つの注目点は、追加の利上げについて、どのような議論が行われるか。仮に踏み込んだ議論があったり、総裁から踏み込んだ発言があれば為替市場にも影響する可能性がある。2日間の会合で日銀がどういう決断をするのか。あすの結果が注目される」。
甲子園で行われる夏の全国高校野球の地方大会に向け、練習に励む球児たち。東京都内の特別支援学校の生徒が、西東京大会に出場することが決まった。特別支援学校の単独チームとしては、全国でも例のない初めての出場。青鳥特別支援学校ベースボール部は、4人の先生に見守られながら、週4日3時間ほどの練習に励んでいる。部員は12人。単独でチームを組めることになり、地方大会出場が決まった。全員に軽度の知的障害がある。青鳥特別支援学校ベースボール部・白子悠樹キャプテン(3年生)は、手足の筋肉が徐々に委縮する難病もある。白子キャプテンは「最後なので試合には出たい」と語った。白子キャプテンは、中学校では運動部ではなかった。第1希望の野球部への入部を断られたから。野球部を作った青鳥特別支援学校・久保田浩司監督は、みずからも高校球児だったこともあり「障害がある子どもにも実戦の舞台に立つ経験を味わってほしい」と言う思いがあり「“対等に勝負できるんだ”という強い信念がある、練習さえしていけば同じフィールドで勝負できる」と語った。“対等に勝負できる”との強い信念は、ある実体験から生まれていた。34年前、養護学校の教諭になったばかりのころ、1人の生徒が「キャッチボールをしたい」と声をかけてきた。しっかりと向き合ってボールの握り方から教えた久保田監督。上達していく姿を今でも覚えているという。3年前、この学校に赴任した久保田監督が出会ったのが、中学時代、野球部に入ることができなかった白子キャプテンだった。久保田監督は「生徒のやる気をくんであげないと教員ではないなと」と語った。こうして出来た野球部。選手どうしの距離を十分取ってキャッチボールを行うなど、安全対策を取ったうえで活動。この春、6人の1年生が入部。野球部があるという理由でこの学校を選んだ生徒もいる。実戦経験が少ないため、夏の大会に向けて、試合の状況を想定した動きを、何度も繰り返している。休みの日も、自主練習のためにバッティングセンターに通う白子キャプテンは、野球ができる喜びをかみしめて全力プレーを誓う。
韓国の有力紙「中央日報」は、きょうの紙面で「日本と北朝鮮が先月中旬、モンゴルの首都ウランバートルに近い地域で接触していた」と複数の消息筋の話として伝えた。接触の場には、北朝鮮から対外工作機関の偵察総局や外貨獲得の関係者など3人が出席したほか、日本からは政治家を含む一行が出席したとしている。また消息筋の1人は「日朝は先週後半にも中国内モンゴル自治区で会うことになっていた」と話したということだが、実際に接触したかどうかは明らかになっていないとしている。北朝鮮はことし3月、北朝鮮・キムジョンウン総書記の妹・キムヨジョン氏の談話で「日本側とのいかなる接触も交渉も拒否する」と主張。中央日報は「北朝鮮側の意図として、経済的外交的な難局を突破するため、さまざまな方法を模索していることを示している」と伝えている。林官房長官は「事柄の性質上、答えは差し控える。日朝間の諸懸案の解決に向けて首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていく考えに変わりはない」と述べた。朝鮮中央テレビの映像。
政治資金規正法の改正に向けて、自民党・石井参議院国会対策委員長は、17日と18日に参議院の特別委員会で質疑を行うことを立憲民主党・斎藤参議院国会対策委員長に提案した。自民党はこれらの質疑のあと来週中に委員会と本会議で採決を行い、法案を成立させたい考えで、23日の会期末を控え、今の国会で最大の焦点となっている法改正の議論は大詰めを迎える見通し。
8日、栃木・栃木市で、飼い主の車から逃げ出したアメリカンピットブルテリアという種類の大型犬2頭が、きょう市内で相次いで発見され、2頭とも警察に確保された。警察によると、けが人はいないということで、見つかった2頭は飼い主のもとに返された。
人気バンド・Mrs.GREEN APPLEがきのう公開した新曲のミュージックビデオが「差別的な内容」とSNS上で批判を浴び、所属するユニバーサルミュージックは「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として、映像の公開を停止し謝罪した。このビデオでは、メンバーの3人がコロンブスなど歴史上の人物にふんして島を訪れる設定で、島で出会ったサルにふんした人たちに、人力車を引かせるなどのシーンが描かれている。
富士山の山梨県側では、5合目の登山道の入り口でゲートを設置する工事が始まった。夏山シーズンが始まる来月1日から、1日の登山者数の上限が設けられ、午後4時〜午前3時までの間は、ゲートが閉められる。山梨県知事政策局・細田智愁清作主幹は「仮設ゲートの機能や人員配置を確認しながら(準備を)行いたい」と語った。