気になるのが、現在の歴史的な円安局面。円安の背景にあるのが、日米の金利差。日銀は3月に、マイナス金利政策の解除など、大規模な金融緩和策の転換に踏み切った。しかし米国との金利差は開いたまま。12日には、円相場に影響を及ぼす米国・FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策を決める会合が開かれ、7会合連続で政策金利を据え置くことが決まった。FRB・パウエル議長は「現在金利を引き下げることを正当化できる自信がない」と述べた。また政策金利の見通しが、年内に1回の利下げが行われるとの想定で、ことし3月時点の見通しから減ったことから、ニューヨーク外国為替市場では、FRBが利下げを早い時期に始めるとの見方が後退し円安が進んだ。