自民党、公明党の両党は獲得議席が過半数を下回ったことから、今後、野党側と個別に政策合意をはかりながら、政権運営を行っていく方針。政府与党は、総理大臣の指名選挙を行う特別国会を来月11日に召集する方向で最終調整に入った。自民党は、決選投票となった場合でも石破総理が指名されるよう国民民主党などに水面下で働きかけを行っていて、国会での多数派形成に向けた動きが本格化している。一方、国民民主党・玉木代表は会見で、自民党公明党の連立政権に入ることを改めて否定した。そのうえで、政策ごとにほかの党と協議する考えを示し、「自民党だけでなく、立憲民主党や日本維新の会の幹事長などと情報交換していると報告を受けている」と話した。さらに、総理指名選挙では、国民民主党の所属議員は1回目も決選投票も一貫して「玉木雄一郎と書く」と強調し、「ほかの党や会派にも支持を広げたい」と述べた。衆院選で落選した公明党・石井代表は辞任する意向を固め、近く表明する見通しであることがわかった。石井氏はきのうの会見で、「国会議員でなくなれば、代表を続けることに色々な困難が伴うと思う」と述べ、辞任を示唆していた。公明党は後任の代表を含めた党幹部の人事について調整を進めていて、特別国会の召集日までに党大会を開き、新しい代表を選出する方針。