(中継)フランス・パリ。今朝の新聞「フィガロ」に書かれているのは「国民連合は失敗した」そして「左派連合の勝利はサプライズだ」と驚きをもって伝えている。「マクロン大統領にとっても最悪の状態は免れた」と報じている。左派躍進の背景として注目したいのは投票率。66.6%と1997年以降で最も高くなった。左派連合はマクロン氏が実施し、市民が猛反発した年金改革の廃止を訴えて支持を伸ばすとともに、極右の台頭を懸念した人たちから多くの票を集めた。一方、今後についてだが左派連合と与党連合は、対極右では一致したが、左派連合を引っ張ってきたメランション氏と、マクロン大統領はかねてから立場が大きく異なり、選挙後も連携しない方針を示してきた。大連立が成立する見通しは立っておらず、このままでは予算案や法案の成立が困難となる。マクロン氏の政権運営は難しさを増し、フランスはパリオリンピックを目前にして長い政治的混乱に陥る恐れがある。