フランスでは7日下院にあたる国民議会選挙の決選投票が行われ、左派連合「新人民戦線」が180議席、中道・与党連合158議席、極右「国民連合」と連携勢力が143議席という結果だった。与党連合と左派連合が候補者を一本化した「極右包囲網」が功を奏した形となった。投票率は66.6%で1997年以降で最高となっている。左派連合は「年金改革の廃止」を訴え支持を集め、極右の台頭懸念した有権者から票を得たとみられる。結果を受けて与党連合・アタル首相は8日に辞表提出。どの勢力も過半数に届かず今後連立交渉本格化するものと見られるが、政局が混乱することも予想される。