今日午前0時過ぎ埼玉県・深谷市がお祝いムードに包まれた。この地で生まれた渋沢栄一の顔が乗る1万円札が今日から発行される。他にも5000円札に津田梅子、1000円札に北里柴三郎と20年ぶりにデザインが一新される。国立印刷局東京工場では、新1万円札20枚が印刷された紙が機械に流れ込み、裁断されると、帯に巻かれた1000万円の束が完成した。印刷された紙幣は、日本銀行に納品され、きょう午前8時から各金融機関にわたり、準備が整った金融機関から、窓口などで入手できるという。大手3銀行によると、新紙幣への両替は原則4日からとなっている。埼玉りそな銀行では、きょう日中から、約100店舗で新紙幣への両替が可能だ。板橋区にあるラーメン店では、新紙幣に対応するには、券売機の部品交換が必要だが、費用などの問題から、まだ対応できていないという。きょう以降は、客に旧紙幣を用意してもらうという。神奈川中央交通では、神奈川と東京の一部を運行するバス1900台のうち、運賃箱が新紙幣に対応しているのは、約4割にとどまるという。9月末までには、全車両で対応する予定で、それまでは、旧紙幣を用意するか、交通系ICカードを利用するよう呼びかけている。横浜市営のプールでは、券売機が新紙幣に対応しておらず、両替金をいつもより多めに用意して対応するという。「券売機業者」には問い合わせが殺到している。新紙幣が発行する日を迎え、全国のATM等では対応が進んでいる一方、飲食店の券売機は5割、自動販売機は2〜3割となっている。
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