ヒートショックは急激な温度変化で起きるので冬だけでなく夏にも起こることがある。内科医・工藤医師によると、気温差が10℃以上でリスクが高くなるので、高齢者や生活習慣病がある人は要注意。また夏型のヒートショックの症状で特徴的なのは脳梗塞。脳梗塞の季節別発症数をみると、国立循環器病研究センターによると、夏が最も多くなっている。夏は脱水により血の塊ができやすく、気温差で血圧が上下すると、血管に負担がかかり脳梗塞が起こりやすくなる。対策はこまめな水分補給、室内を冷やしすぎない、風呂の温度を40℃以下に設定、塩分の過剰摂取を避ける。夏に多くなる脳梗塞について、工藤医師によると熱中症との見分けが少し難しいところがあるとのこと。熱中症の主な症状はめまい・ふらつき・意識障害などで、脳梗塞の初期症状と似ている。見分けるポイントは両手のひらを上に向け両腕を前に出し目を閉じて10秒ほど待ち、手のひらが内側に回る・腕が下る場合は脳梗塞の可能性がある。このチェックで大丈夫でも、体のしびれやろれつが回らない、顔の片側がゆがんでいる、視野が半分かけているなどの症状がある場合はためらわずに救急車を呼ぶ必要がある。
住所: 大阪府吹田市岸部新町6-1
URL: http://www.ncvc.go.jp/
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