ドイツで徴兵制度の復活を視野に入れた法案が閣議で承認された。メルツ首相は「ロシアはヨーロッパの自由、平和、安定にとって今後も長きにわたって最大の脅威であり続けるだろう」と述べた。法案では入隊する意思などについてのアンケート調査を義務づけ、2027年からは18歳男性に徴兵検査を義務化する。法案はあくまで志願兵の募集を目的としているが、ドイツ国防省は10年後には兵士を26万人に増強する方針。兵士が足りない場合は、連邦議会の同意を得たうえで徴兵制を復活させることも明記されており、今後、連邦議会などで議論される。
