イギリスのシンクタンクIISSは24日、世界各国の軍事力や地域情勢を分析した年次報告書「ミリタリー・バランス」を発表した。去年の世界全体の防衛費は、約410兆円で、前年より2.5%増え、過去最高を更新した。世界最大の支出国はアメリカで、9210億ドルと全体の35%を占めたほか、2位は中国で2513億ドル、3位はロシアで1862億ドルだった。このうちヨーロッパの防衛費は、5360億ドルで前年より12.6%増え、世界平均を大幅に上回るペースで増加している。世界全体に占める割合は21.4%で、この3年間で4ポイントほど増えている。背景には、ロシアによる軍事侵攻の長期化とアメリカ・トランプ政権がヨーロッパの安全保障への関与を低下させていることがあると指摘している。
