視野などの目の機能を鍛える「ビジョントレーニング」の専門家・松島雅美氏は、これまでにオリンピック選手やプロ野球選手などのべ2,000人以上のアスリートの目をサポートしてきた。松島氏は目の衰えが引き起こす問題について指摘する。シニアによる交通事故や危険運転の一因となっているのが視覚機能の低下だそうで、「シニアの(免許更新時の)講習の時に目のトレーニングを入れるとか、トラックやタクシーの会社などシニア層が多くなっている業界で出る前に1分ぐらい目のトレーニングをしていらっしゃいと、そういうふうになったら良いと思っている」と話す。では具体的にはどのようにトレーニングすればよいのか、誰でも簡単にできる眼球運動を教わった。まずは目を動かしやすくする「基本トレーニング」、次に「視野を広げるトレーニング」、次は「瞬時に認識し判断するトレーニング」を教わった。松島氏は「目から入った情報を頭で認識して処理して動作する。映って認識されないと見えたことにはならない」と話す。さらに目の動きが良くなると心にも変化が現れるという。