観光立国を目指す上で欠かせないのが国際会議の開催。東京など主要12都市の過去10年の開催数をハードルが高い世界基準でみると大幅に減ることが分かった。記事が注目したのは日本政府観光局と世界で普及する国際会議協会の物差しの違い。日本は1回でも開いて3カ国50人以上の参加があれば数に含むが、世界基準は3カ国以上の持ち回りで定期開催など線引きが厳しくなっている。12都市の合計が最多となった2019年の数を見ると、国内基準だと2964回だったのに対し世界基準だと402回。グローバルには通じない内輪の尺度がまかり通ったままでは競争力の向上は一層遅れかねない。(日経電子版)