西日本にある博物館では収蔵品の3分の2を数年かけて焼却処分した。この博物館ではどれを廃棄し、どれを残すのかの基準がなく、それでも減らす決断をするしかなかった。2024年7月10日、休館する博物館を運営する奈良県では山下真知事が自ら廃棄にまで踏み込んだ発言を行い物議を呼んだ。今年3月、国も博物館の運営基準を見直し、収蔵品の廃棄を初めて明記し、その選択肢を示した。これに危機感を覚えたという国際博物館会議の執行役員である栗原は現時点では価値がないとされていても、とんでもない価値があったという事例もあるため、物を保存することが将来の新しい調査や研究、さらには発展につながっているなどと告げた。国立科学博物館で長年保存されてきたヤナイヌとされていた剥製が再調査により絶滅したニホンオオカミのものであることが一昨年に判明した。栗原将来に可能性を残すことも今を生きる世代の大きな役割などとした。
