中国最大級のモーターショーが10日間にわたって北京で開かれている。テーマはインテリジェンスの未来で、 多くの展示車両とともに関心を集めたのがAIを軸にした先進技術。新興EVメーカーの「シャオペン」はVLAと呼ばれるAI技術の次世代モデルについて発表した。フォルクスワーゲンが関係を強化する企業、シャオペン。広東省を拠点に2014年に創業した、自社でも「スマートEV」を作る新興の自動車メーカー。2018年に初の量産モデルを発売し、2年後にニューヨーク市場に上場。去年、四半期ベースで初の黒字化を果たした。本社では独自開発したAIチップ「チューリング」を誇らしげに展示。EVに加え空飛ぶクルマなど、フィジカルAIのビジネスを拡大している。今月1日には社名にあった自動車を外し、自動車にとどまらない姿勢を示した。中国では車がAIを主体に自律的に学習・適応・進化するAIDVと呼ばれる概念が発達。モーターショー初日の会見も「AIが世界を変える」をテーマに据える。シャオペン創業者・何小鵬CEOがいま最も注力しているのが「VLA」。ビジョン、ランゲ-ジ、アクションの情報形式をAIが統合するE2Eの大規模モデル。シャオペンの「VLA2.0」は特定条件下で完全な自動運転が可能な「自動運転レベル4」の機能として打ち出した。5月に導入される新たな自動運転支援機能は地図に乗らないエリアや地下駐車場などでの自律走行などができるようになるとしている。中国では新興自動車メーカー「理想汽車」などが自動運転車向けの技術開発を加速する一方、通信機器大手ファーウェイは否定的な考えを示している。VLAの「L」の不要論について、自動運転中に事故があった場合、思考プロセスを確認するために必要だとの指摘も。何CEOは「L」について、人間の言語としては排除しつつ機械の言語として残すと説明。VLA2.0を搭載後、100kmあたりのドライバーの介入回数が25%以上減少するなど、運転支援技術に対するユーザーの満足度が向上したと強調。実用性をアピールすることで販売増加につなげる狙い。何CEOはアメリカのテスラが採用するFSD=フルセルフドライビングの性能を8月までに上回ることを目標に掲げる。
