イランでは2019年から翌年にかけて、イラン政府が申告していない複数の場所から核物質が見つかり、IAEAが調査を続けているが、IAEAはイラン側の協力が不十分だと指摘してきた。この問題を巡ってロイター通信は、IAEAの理事会で5日、英国、フランス、ドイツの3か国が提出した決議案の採決が行われたと伝えた。賛成多数で採択された決議は、イランに対し、現地での査察やサンプルの採取を認めるなど、調査に早急に協力するとともに、イランが受け入れを取り消した核施設の査察官の一部について受け入れを再開するよう求めている。これに対し、イラン原子力庁の報道官は反発している。イランは60%まで高めたウランの製造を進めていて、国際社会の懸念が高まっている。
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