人口の約9割が海岸沿いに暮らすオーストラリア。水辺は人々の生活の一部。その一方で、水の事故は長年の課題でもあった。1990年代、政府は水難事故を減らすため民間団体と協力し、事故を1件1件検証。その教訓を学校や地域での教育に活用することにした。1999年には“速く泳ぐ”のではなく“生き残ること”を重視した国の到達目標を打ち出した。オーストラリアでは多くの学校で5日~10日間集中的に実施し民間の水泳スクールでも実施されている。さらに安全な行動や仲間との助け合いも実践形式で身につけ、ライフセービング活動も行なわれる。多くのクラブでは保護者も参加、大人も子どもの命を守る技術を身につける仕組みとなっている。オーストラリアではこうした取り組みで5~14歳の子どもの溺死率が20年間で38%減少。社会全体の取り組みは今後も続いていく。
