日本経済新聞論説フェロー・原田亮介の解説。トランプ関税が根拠にしていた法律が最高裁で「違憲」とされたため、通商法122条の関税に切り替えて世界一律10%の関税をかけることになった。きのうのニューヨークダウは800ドル超の下げとなった。アメリカの歳入に巨額の穴があく。年間2800億ドルと見積もられていた関税収入のうち1500億ドルが対象。違憲「1500億ドル」還付なら長期金利急騰も懸念されたが、最高裁は還付については「言及なし」。トランプ大統領も「返すつもりはない」。このため株価は下がったが、長期金利も下落した。トランプ政権は関税収入を見越して3400億ドル分の減税を実施している。代替財源がなければ財政赤字の拡大が表面化し長期金利があがる。トランプ大統領は「通商法の関税10%を15%にしたい」としている。150日後には通商法301条で中国やブラジルなど高税率をかけたい国を狙い撃ちにすることを考えているという。相互関税の減収分をどれだけ取り戻せるかは不明。日本輸出企業に3つの対策:1・通関事業者から関税データを取得、2・税関に異議申し立て、3・国際貿易裁判所に提訴。
