パレスチナのガザ地区ではイスラエル軍がイスラム組織ハマスとの停戦協議の行き詰まりから今月18日に攻撃を再開し、地元の保健当局によると、攻撃再開以降の死者は855人に上っている。加えてイスラエル側はハマスへの圧力をかけるためとして今月2日から3週間以上、ガザ地区への食料など支援物資の搬入を停止している。こうしたなかWFP(世界食糧計画)は27日、「現地で支援活動をするための食料の備蓄は最大で2週間分しか残っていない」として、「数十万人が深刻な飢餓と栄養失調の危険にさらされている」とする声明を出し、恒久的な停戦を訴えた。ただイスラエルはすべての人質の解放を求めてハマスへの圧力を強める構えで、ガザ地区の人道状況はさらなる悪化が懸念されている。
URL: https://www.wfp.org/