中東情勢でようやく前向きな動き。イスラエル軍、ヒズボラはレバノンの南部から今後60日かけて出ていく。イスラエル兵はイスラエル領内に戻りヒズボラの戦闘員はリタニ川の北側まで後退する。この結果レバノン南部の一帯が双方の間の緩衝地帯となる。双方が着実に出ていったのか、武器を持ち込んでいないのかなど、国連のPKO部隊とレバノンの正規軍が監視する。今回はPKO部隊の強化や米国やフランスなどからなる委員会も監視するという手段も追加される可能性があるが、ヒズボラが再度、南部で武装化するのを止めることができるかは不透明。また、ネタニヤフ首相は合意にかかわらず必要と判断すれば、いつでも攻撃できる余地が残っていると公言している。次のポイントはレバノンでの停戦合意がガザ地区での停戦につながっていくか。引き続き、国際社会の粘り強い関与が求められている。