国連の安全保障理事会は26日、核開発を巡るイランへの制裁の再発動を延期する決議案を否決した。イランの核開発問題を巡っては、イギリス、フランス、ドイツの3か国が先月、高濃縮ウランの製造を続けるイランは、核合意に反しているとして、国連制裁を復活させるスナップバックの手続きに入った。こうした中、国連の安全保障理事会は26日、ロシアと中国の提案を受け、制裁の再発動を半年間延期する決議案の採決を行ったが、アメリカやイギリス、フランスなど9か国が反対し、否決した。賛成はロシアや中国など4か国、棄権は2か国だった。これを受けて、イランへの制裁が、アメリカ東部時間27日午後、日本時間のあす午前に復活する見通しがさらに強まっている。
