日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなった。日本の「伝統的酒造り」は、杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)などがこうじ菌を用い、日本各地の気候風土に合わせて経験に基づき築き上げ、日本酒や焼酎、泡盛などの製造に受け継がれてきた伝統的な技術。ユネスコの評価機関は、この「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告した。来月、パラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で正式に登録される見通し。日本の無形文化遺産はこれまで、能楽や歌舞伎、和食や和紙などが登録されていて、「伝統的酒造り」が登録されれば23件目となる。