混乱が続くベネズエラ。ジェトロ・アジア経済研究所・坂口安紀さんの解説。選挙管理委員会が出したマドゥーロ候補の勝利というものは信ぴょう性が薄いと考えている。反政府派は末端の投票所の自動投票機のうち2万5000を独自に集計しインターネットで公開している一方で選挙管理委員会は口頭で発表のみ。世論調査、国連に言及。マドゥーロ大統領は反米左派でチャベス前大統領の後継者。活動家や市民を弾圧。国際刑事裁判所が捜査の対象。野党側の候補、ゴンサレス氏は元外交官で大使を歴任。マチャド氏に代わり野党連合の統一候補に。ベネズエラから770万人が逃れている。コロンビアやペルーや中米を通って陸路、米国まで達している。バイデン政権は、去年から急に強いコミットメントを見せるようになった。今年の秋の米国大統領選挙に向けてそのベネズエラ人の移民問題の解決が1つ大きなファクターになる考えから。21世紀になって、世界各地で途上国だけでなく先進国においても民主主義が弱体化。ベネズエラはクーデター革命ではなく政権にいる人物みずからが少しずつ民主主義を弱めている。マドゥーロ政権はみずからの正当性を説明できないとなると強権化することで政権を維持しようとする可能性があるなどとベネズエラの混乱の行方について解説をした。
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