G20 財務相・中央銀行総裁会議が閉幕したが、為替そのものについては議題にならなかったものの、ドル高へ新興国からの警戒は示された。そんな中、今年も成果文書が出なかったことについて今村さんは「ロシアのウクライナ侵攻、さらにイスラエルとハマスの衝突以降国際社会でコンセンサスを出すのが非常に難しくなっており、あるいみいつものパターンになってしまったということ。議長国・ブラジルがグローバルサウスのインドと並ぶ名刺みたいな認識を持っているので、課題の的を絞ってきた感じ。特に気候変動対策は開発金融機関に通じた対策への融資を拡大させるということですし、一方で国際開発金融機関(MDBs)の改革にも乗り出そうとしている。ここは新興国向けのしっかりした体制になっていないというのが途上国の不満なので、こうした声を反映する形で一歩前進したということだと思う」などと話した。