医療用の使い捨て手袋などの国内大手メーカーは新型コロナ以降需要が高まっていることから生産体制を強化するために坂出市に新たな工場を建設、開所式が行われた。県有地だった坂出市の工業団地に新たな工場を建設したのは兵庫県に本社を置く手袋の国内大手メーカー、ショーワグローブ。関係者約70人が出席して開かれた開所式で香川県・池田知事があいさつ。約150億円かけて整備された新工場は医療用の使い捨て手袋など最大で1日360万枚生産する予定で、生産から在庫管理までをすべて機械化した工場の内部も公開された。国内の医療現場で使われる使い捨て手袋の多くは輸入品で賄われていて、新型コロナの感染拡大で一時品薄状態になったためメーカーでは生産体制の強化に取り組んでいる。メーカーによると生産に多く必要となる工業用水が確保できることや本社からのアクセスがよいことなどから坂出市の工業団地を選んだ。星野達也社長が「パンデミックは今後も起こるのではないかと思っているが、国内で医療用手袋を供給できるのは大きな意味があると思っている」とコメント。