ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文さん。坂口さんは、過剰な免疫反応抑える「制御性T細胞」の発見など、免疫学での優れた業績が評価された。妻の教子さんとは40年二人三脚で研究に取り組んできたという。2000年頃までは世の中であまり研究が認められていなかったと振り返った教子さんは「困ったなと思ったことは何回もあるが何とかしたという感じ。2人で考えれば何とかなる」などと語った。滋賀県長浜市に住む志文さんの兄・偉作にインタビュー。偉作さんは夫婦でデータを取り合っている姿などをよく見ていたと話し、「40何年間夫婦でともに1つの研究をやった。そういう印象」などと語った。坂口志文さんは教子さんとともに行った会見で「免疫学は人の病気に近い学問。感染症にいかに強くするかアレルギーをいかにコントロールするか私達の成果が医療に結びつくということは目指したい」とコメントした。