全国の公立高校男女別の推移(文部科学省・学校基本統計)を紹介。1984年には男子のみの高校は137校、女子のみは197校あった。2023年には男子のみが15校、女子のみが30校まで減少。埼玉県は県内12校の県立男女別学校に関し主体的に共学化を推進していく方針。県立男子高校が女子の入学を拒むのは不適切との苦情を受け、埼玉県の第三者機関が県教委に県立男子校、女子高を共学化すべきと去年8月に勧告した。県教委は勧告を受け中学生や高校生に共学化についてアンケートを実施。中学生では「共学化した方がよい」と「しない方がよい」がほぼ同じだったが、高校生では全体の約6割が「共学化しない方がよい」と回答。先月、共学化に反対する高校生は県教委に署名と要望書を提出。集まった署名は3万4461人分。反対する人の一人は「中学で嫌な経験とか色々あったが、女子高に来て救われている。別学校を選ぶのも権利ということをずっと守っていきたい」と話していた。県のアンケートでも「異性への苦手や恐怖心を持つ生徒が安心できるから」「両方を選択できた方がよい」「男女別学校の伝統や雰囲気が失われる」などの反対意見があった。一方で「社会に出た時に異性とコミュニケーションがとれないと困る」「恋愛や青春をしたい」などの賛成意見も多かった。街の人からも賛否の声。共学化の具体的な時期などは示されていない。県教委は男女別学のニーズを理解した上で県民の意見を把握していくため今後アンケートや意見交換などを実施していくとしている。