金属窃盗の被害件数は2020年から3年で3倍に急増。金属製品窃盗の様子が写った防犯カメラ。複数の人物が太陽光発電の施設に侵入し何かを運び出している。約2時間後に車で持ち去っていった。盜まれたのは銅線ケーブル600m、被害額は約400万円。山梨の学校から盜まれたのは金属製の銘板。バラバラの状態で金属回収業者に持ち込まれていた。埼玉の公園では側溝のふた、377枚が盜まれ、被害額は140万円余。被害が相次いでいるのが銅。先月、神奈川のスポーツ施設では約4.2キロもの銅線ケーブルが一夜で盜まれた。2300万円を超える被害を受けたという。なぜ銅が狙われるのか?以前、犯行に関わっていた人物が取材に応じた。銅の国際価格はこの4年で約2倍に高騰している。世界的に銅の需要が高まっている。去年3月、千葉県内の太陽光発電所で銅線ケーブル2.7キロ分、時価約1000万円相当が盜まれた事件。先月、カンボジア国籍の2人と日本人1人が窃盗の疑いで逮捕された。うち1 人は調べに対し、売れば金になると思った、警備がゆるいところを狙い埼玉や茨城でも40件ほどやったと供述している。盜まれた銅線はどこに売られたのか?取材をすすめると、関東のある業者が買い取っていたことがわかった。膨大な量の持ち込みに不審な点を感じたものの、出どころを深く追求することはなかったという。
盜まれた金属の流通をどう取り締まるのか?去年、過去最多1684件の金属窃盗があった千葉県では警察が実態調査に乗り出している。買い取り業者への調査に密着した。業者に話しを聞くと、盗難品の流通を防ぐ難しさがみえてきた。業者にとっては盗品かどうか見極めきれないという。さらに、中古品などを扱う際には盗品の流通を防ぐために、古物営業法で身分証の確認や取引記録を残すことが求められている。スクラップされる金属類はその対象外となり、流通ルートをたどるのは難しい。この業者では金属類の売買でも自主的に身分証を確認し、取引記録を残していた。警察では他の業者でも記録を残すように呼びかけている。一方、犯行グループに関わっていた人物は身元を確認しない業者を把握した上で持ち込んでいると語った。
盜まれた金属の流通をどう取り締まるのか?去年、過去最多1684件の金属窃盗があった千葉県では警察が実態調査に乗り出している。買い取り業者への調査に密着した。業者に話しを聞くと、盗難品の流通を防ぐ難しさがみえてきた。業者にとっては盗品かどうか見極めきれないという。さらに、中古品などを扱う際には盗品の流通を防ぐために、古物営業法で身分証の確認や取引記録を残すことが求められている。スクラップされる金属類はその対象外となり、流通ルートをたどるのは難しい。この業者では金属類の売買でも自主的に身分証を確認し、取引記録を残していた。警察では他の業者でも記録を残すように呼びかけている。一方、犯行グループに関わっていた人物は身元を確認しない業者を把握した上で持ち込んでいると語った。